ハチについて
ハチの生態
ハチは初夏から秋にかけて活動し、この時期にハチに刺され被害にあう人も少なくありません。全国各地でもハチに刺され、死亡する事故も発生しているため、ハチに怖いイメージを持たれている方も多いかと思います。
しかし、ハチは人に利益をもたらす「益虫」でもあります。実際に人を刺すハチとして代表的なスズメバチやアシナガバチがいますが、庭の草木に付くイモムシや毛虫、農作物や葉を食い荒らす害虫などを捕食してくれます。また、ミツバチは花粉を運び、受粉させることで農作物の生産や植物の繁殖に大きく貢献しています。
そのため、人が近づかない場所に巣が出来ている場合は、むやみに巣を駆除する必要はありません。
ただし、住宅の軒下や庭先の木々、人が近づく場所に巣がある場合は、刺されてしまう危険がありますので、市役所に連絡し、専門の駆除業者へ巣の駆除依頼をして下さい。
ハチの活動時期
春先になると越冬した女王バチが1匹で巣を作り始めます。6月から7月にかけて働きバチが誕生し、巣は徐々に大きくなり、ハチの活動も活発になっていきます。
巣は9月に最も大きくなりますが、気温が低くなるにつれて働きバチは死んでしまいます。巣の中で生まれた新女王バチのみが朽木の中などで越冬し、また春先になると巣を作り始めます。
その年に作った巣は使い捨てられ、来年にその巣が使われることはありません。
ハチに刺されないために
長袖や長ズボンを着用しましょう。
直接、素肌に刺されるのに比べると被害も小さくなります。出来るだけ素肌の露出を少なくすることが大切です。
黒い服装は避け、帽子を着用しましょう。
ハチは黒い物に反応し攻撃してきます。服装は白など明るい色のものにしましょう。
匂いに気を付けましょう。
化粧品や清涼飲料水などの匂いでハチが刺激され攻撃してくることがあります。
食べ物や飲み物はその場に放置せず片づけるようにし、香水等の使用は避けましょう。
もしハチに刺されてしまったら
その場(巣の近く)から離れて、安全な場所に移動する。
むやみに手で振り払ったり、大声をあげたりすると、かえってハチを刺激し集団で襲ってくる場合があります。姿勢を低くし、素早くその場(巣の近く)から離れて下さい。
刺された傷口を流水で洗い毒を絞り出す。
安全な場所に移動したら、すぐに刺された傷口をよく洗い流して下さい。患部が冷え、腫れや痛みが和らぎます。洗い流すと同時に傷口の周囲をつまむなどして圧迫し、毒液を絞り出して下さい。
刺された傷口に薬を塗る。
毒液を絞り出し、流水で流したら市販の虫刺され用の薬を塗りましょう。抗ヒスタミン系成分を含むステロイド系軟膏が適切です。刺されてしまった時のために、あらかじめ用意してきましょう。
刺された傷口を冷やす。
薬を塗ったら、濡れたタオルなどで傷口を冷やし安静にしましょう。応急処置後は速やかに医療機関へ受診して下さい。
意識がもうろうとしたり、呼吸困難、血圧低下などの強い症状が見られる場合は、ショック症状の兆候です。急いで医療機関へ受診して下さい。
ハチの巣を見つけたら
巣が小さいうちは、市販のハチ専用の殺虫剤を使用し、駆除することが出来ます。
危険を伴いますので、なるべく専門の業者に駆除を依頼しましょう。
放っておくと巣が大きくなり、ハチの数も増えて刺される危険性が増します。
そうなると駆除するのも大変になり、駆除費用が高くなる場合もあります。
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生活環境部/地域生活課/市民生活係
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