ユスリカについて
ユスリカ類の生態
ユスリカ類はハエ目ユスリカ科に属する昆虫で、日本では約700種が知られています。
幼虫は溝や泥の溜まった水溜り、河川、湖沼など水中で生息し、特に富栄養化の進んだ湖沼では、春や夏季になるとユスリカが大発生することがあります。また、富栄養化の進んでいない普通の川や池沼、あるいは清流に住むものも多くいます。
水面で羽化が行なわれ、羽化した成虫は川の近くで、たくさん柱状に集まって飛んでいることがよくあり、いわゆる「蚊柱」(かばしら)と呼んでいるものです。蚊柱は、一匹の雌と多数の雄で構成されており、交尾のため羽化し、交尾後、産卵を終えるとすぐ死滅します。成虫の寿命は長くても一日から二日と言われています。
成虫は一見、蚊のような虫ですが口は退化していて、食物をとることはなく、吸血など危害も与えません。
各自でできる対策
ユスリカに対して有効と思われる対策として参考例を挙げます。
(注)あくまでも参考例ですので、それぞれの状況によっては、効果が少ない場合もあります。
洗濯物や布団等に付着したユスリカへの対策
洗濯物を屋外に干すとき、風の弱い日にはユスリカが多く飛んでくる可能性があります。ユスリカが洗濯物や布団についている場合は、手で直接触って払ったり擦ったりすると潰れて汚れてしまいます。取り込む時に、周辺を叩いて飛び立たせることなどが有効な対策となります。
家屋等へのユスリカ(成虫)の侵入を防ぐための対策例
玄関や窓等に網戸や虫除け器具を設置したり、紫外線を出さない照明器具を使用する。又は、紫外線をカットするシートを窓に張るなど、ユスリカを家屋に近づかせないことが有効です。
昆虫類は、白熱灯よりも蛍光灯や水銀灯などに誘引されやすいため、ユスリカの発生地近くでは、白熱灯や黄色系の照明を使用すると飛来数を少なくできます。
また、不要な照明はなるべく消すことも方法の一つです。どうしても、ユスリカ(成虫)を駆除したい場合は、市販の殺虫スプレー等を噴きかけるなどの対応をお勧めします。
ハウスダストやユスリカ(成虫)等を吸い込まないための対策例
屋外では、ユスリカの群飛している中を通行するのはできるだけ避けること。避けられない場合は、マスク等を着用するなどユスリカを吸い込んだり、目に入れたりしないように注意することが必要です。
また、屋内では、昆虫類やダニ類を吸い込んでしまうと、いわゆるハウスダストとして鼻炎や気管支炎などのアレルギー疾患の原因になる可能性があるのではないかといわれています。このようなアレルギーを防ぐためには、家屋内に侵入した昆虫類やダニ類の死骸などを掃除することが有効な対策になります。
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