合流式下水道緊急改善事業

ここでは、室蘭市で行なわれている合流式下水道緊急改善事業についてご紹介します。

室蘭市の下水道計画は原則として、分流式下水道を採用していますが、一部中島地区については、合流式下水道により整備されています。
分流式下水道および合流式下水道の詳細につきましては、以下のページをご参照ください。

これは、早くから下水道の普及に取り組んできた都市では、水洗化による公衆衛生の向上と浸水防除が同時に行なえ、早期に事業効果を得ることを目的として整備が進められたためで、全国で191都市あります。
合流式下水道における雨天時の未処理下水の放流は、水質汚濁や悪臭、公衆衛生上の観点から大きな問題となっており、早急な改善対策が必要であることから、平成15年に下水道法施行令が改正され、一定期間内（原則平成25年度まで）での緊急改善対策の完了を義務づけられました。

本市では、平成14年に国土交通省により創設された「合流式下水道緊急改善事業」を活用して、平成16年度に「室蘭市中島地区合流式下水道緊急改善計画」を策定しました。

合流式下水道の吐口からの未処理下水の年間放流回数を半減させる

合流式下水道の吐口において、きょう雑物(注)の流出を極力防止する

汚濁負荷量の削減及び放流回数削減のため、雨水滞水池5,600立方メートルを新設する

きょう雑物の削減のため、吐口部にスクリーンを設ける

八丁平地区の一部及び中島分流区域の一部からの汚水幹線は合流区域へ接続しており、中島下水ポンプ場の流入下水の水質低下を招いているため、新たに汚水管を布設し、汚水中継ポンプ場を新設することにより、この汚水幹線を適正なルートに切替える

平成16年度「室蘭市中島地区合流式下水道緊急改善計画」の策定に伴い、平成17年度から平成25年度まで改善対策を実施（一部関連工事を平成26年度に繰越工事で実施）、また平成27年度に事後評価を実施し改善目標を達成しています。