有識者からの意見聴取(福島県対策地域内高濃度PCB廃棄物の処理について)
本市は北海道と連携し、国の示す安全対策に基づき処理する場合に、放射性物質による影響などについて確認するため、放射線科学や廃棄物の処理に関する有識者の方々に、処理方針や現地の状況を確認いただき、科学的見地からご意見を伺いました。有識者からは、対策地域からの搬出に当たっては、放射線管理区域からの物品の持ち出し基準を準用し、「表面汚染密度が1㎠あたり4ベクレル以下」であることを確認したもののみとしていることは、妥当と考えられること、公衆への被ばくのリスク評価に関しては、空間線量率と排気中の放射能濃度が、国の示す基準値内であることが確認出来た場合は、住民への外部被ばく及び内部被ばくの影響はないと考えられること、空間線量率や排気中の放射能濃度の監視体制、JESCO北海道事業所の排気設備の処理能力についても適切であるといった見解が示されました。また、JESCO北海道事業所での処理作業にあたっては、放射性物質に対応する特別な設備の必要はないが、作業中は個人線量計を装備させ、測定データを公表することが重要であるとのご意見をいただきました。
ご意見をいただいた有識者及びご意見の項目
北海道大学大学院医理工学院長
北海道大学アイソトープ総合センター教授 久下 裕司氏
ご意見の項目
- 「公衆への外部被ばく及び内部被ばくのリスクについて」及び「処理対象物の汚染評価として、表面汚染密度を4ベクレル/㎠以下とすることについて」
- 処理対象物の汚染状況及びJESCO北海道事業所における作業環境を踏まえた作業員の放射線影響評価について
室蘭工業大学大学院
もの創造系領域社会基盤ユニット准教授 吉田 英樹氏
ご意見の項目
- 処理対象物の現地における保管状況について
- 処理対象物をJESCO北海道事業所で処理する方法の妥当性について
意見聴取の経緯など
- 11月9日
- 有識者2名に意見聴取を依頼し、国の処理方針等を説明
- 11月11日~12日
- 有識者(吉田英樹氏)による現地視察(福島県対策地域)
- 11月26日
- 有識者(久下裕司氏)による現地視察(JESCO北海道事業所)
- 12月3日
- 吉田英樹氏から意見聴取(注釈)WEB
- 12月8日
- 久下裕司氏から意見聴取(注釈)WEB
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