冬季地震津波防災訓練/冬季避難所体験会
令和6年度 冬季地震津波防災訓練/冬季避難所体験会
冬季訓練の必要性について
本市では以前から冬季の災害を想定した避難訓練の必要性について認識していましたが、夏と比較して避難準備や避難する時間が夏よりも多く要する課題があることはわかっていましたが、実際に訓練を実施する場合には、参加者の確保や転倒などのリスクから実施できる地区がなかった現状がありました。
令和6年1月1日 能登半島地震

能登半島地震で寒さに耐えながら避難生活を送る様子が連日テレビなどで放送されました。
このことをきっかけとして、さらに寒さが厳しい北海道において、冬季での訓練の必要性に対する意識が高まり、室蘭市町内会連合会から市へ実施の要請を行い、港北・本輪西地区で実施することになりました。
避難訓練の流れ

避難訓練の成果報告

・情報伝達訓練
住民への伝達手段は滞りなく行われ、各町会の避難完了の連絡もスムーズに行われました。
・住民避難訓練
各町会で避難場所まで、目標の30分以内に避難を完了しました。
(平均18.8分、最長28分)
夏と冬との避難時間の比較

参加人数や避難場所など計測方法が異なるものの、単純に平均避難時間だけを比較すると、夏に比べて冬の方が約1.4倍の避難時間を要する結果となりました。
冬季避難所体験会
○目 的
災害で停電となり暖房が使用できなくなった避難所の夜の体育館を再現して、防寒備蓄品等の防寒対策の効果を体験しながら検証を行う。
○実施日
令和7年1月18日(土曜日)11:00~
○場 所
蘭北小学校体育館
○主 催
室蘭市、室蘭市町内会連合会
○協 力
港北地区連合町会
ジェットヒーターの検証

ジェットヒーター2台で、穴の空いたビニールダクトを使用して体育館を温める検証を行いました。
点火前は体育館内の温度が1.5℃でしたが、点火して3時間経過後には12.7℃になりました。
十分な暖房効果を得られることが確認できました。
一方で、二酸化炭素濃度が高くなりましたので、定期的に換気するなど、注意が必要です。
からだを温める対策

段ボールとビニール袋でできる濡らさない足湯は大変好評でした。濡れると体温が奪われますので、濡らさないことが大切です。
また、お汁粉やスープなどの温かい食べのもは体の中から温まり、高カロリーだと体温を上げるエネルギーになります。
段ボールベッドの検証

段ボールベッドの効果を検証するため、「段ボールベッドと毛布」「アルミマットと毛布」「寝袋と毛布」の組み合わせをそれぞれ寝心地を体験しました。
床から離れており、下からの冷気を感じにくい段ボールベッドが寒さ対策として最も有効であることが確認できました。
身近なもので寒さ対策

新聞紙を折りたたんで段ボールを中敷きにするとスリッパになり、上履きがない時に便利です。
ビニール袋に丸めた新聞紙を入れて、その中に足を入れば保温効果が期待できます。
防寒備蓄品の検証

アルミシート(サバイバルシート)を1枚羽織るだけで高い保温効果がある一方で、通気性がないので、蒸れに注意が必要です。
なお、ビニール袋でも代用できます。
簡易トイレの実演、簡易テントの更衣室

簡易トイレの凝固剤を入れるとすぐに水分を吸収してゼリー状になりました。これである程度臭いを閉じ込めることができるので衛生的です。
更衣室はランタンで照らしても透けないことを確認しました。
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