『土砂災害』から身を守るために
土砂災害は、突発的に大きな破壊力をもって発生するため、人命にかかわる災害ですが、その発生場所や時刻を正確に予測することが大変困難です。土砂災害の被害を最小限に抑えるためには、一人ひとりが日ごろから自分の身を守れるように備えておき、早めに避難することが何よりも重要です。そのために知っておくべきポイントをご紹介します。
土砂災害の危険箇所を確認しましょう。
土砂災害のおそれがある地域は「土砂災害危険箇所」とされています。お住まいが土砂災害危険箇所にあるかどうか、平成25年に市内各世帯に配布した「室蘭市ハザードマップ」で確認しましょう。
ただし、土砂災害危険箇所でなくても、付近に「がけ地」や「小さな沢」などがある場合は、注意が必要です。
「土砂災害警戒情報」に注意しましょう。
雨が強くなったら、「土砂災害警戒情報」に注意しましょう。土砂災害警戒情報は、大雨による土砂災害の危険性が高まったとき、自治体が避難勧告などを発令する際の判断や住民の自主避難の参考となるよう、北海道知事と気象台が共同で発表する防災情報です。大雨のときには、テレビやラジオの情報に注意し、適切な避難行動がとれるように日頃から準備をしましょう。
また、「避難に関する情報がないから安全」ではなく、自分から積極的に情報を入手して、「自分の身は自分で守る」ことが何よりも大切です。
早めに避難を!
室蘭市に土砂災害警戒情報が発表された場合には、早めに避難所などの避難安全な場所に避難しましょう。お年寄りや障がいのある人など避難に時間がかかる人は、移動時間を考慮して早めに避難することが大切です。
また、屋外に出て、避難所へ移動することだけが安全な「避難」とは限りません。すでに雨が激しく、外への避難が難しいと判断される場合は、近くの頑丈な建物の2階以上に緊急避難するか、それも難しい状況の場合には、自宅のより安全な場所(がけから離れた2階の部屋など)に退避しましょう。
避難行動の種類
避難行動には、避難所への避難も含め、次の4種類があります。
- 指定避難所への移動
- 土砂災害危険区域外の親戚や友人の家などへの移動
- 近隣の高い建物等への移動
- 建物内のより安全な場所への移動
上記の1~3を「立ち退き避難」と言い、4を「屋内安全確保」と言います。避難が必要な場合に、どの避難行動を選択するかは、屋外の状況に応じた住民の皆さんの判断によりますので、日ごろから避難ルートや家族との連絡方法も含めて考えておきましょう。
その他
- 土砂災害警戒情報発表時に開設される最寄りの避難所を確認しておきましょう。
- 夜間でも安全に避難できるよう、避難経路を調べておきましょう。
- 持ち物(着替え、身の回り品、水、食料など)を最小限にまとめて避難しましょう。
- ひとりで行動せず、必ず近所の人と一緒に避難しましょう。
- 服装は身軽に、靴は履きなれたものにしましょう。
- 浸水している場所は浅く見えても危険です。遠回りになったとしても、水の中を歩くのは避けましょう。
<更新日:令和5年3月31日>
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