子宮頸がんと子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)
子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんです。子宮頸がんやワクチンについて理解した上で、接種をご検討ください。
子宮頸がん
子宮頸がんの大部分はウイルス感染でおこります。
子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスの持続感染が主な原因です。HPVは性交渉により感染するため、多くの女性が一生に一度は感染すると言われています。HPVに感染してもほとんどは自然に治癒しますが、一部ではがんになることがあります。
子宮頸がんは女性の将来に大きな影響を及ぼす可能性があります。
日本では一生のうち、子宮頸がんにかかる女性は約76人に1人、子宮頸がんで命を落とす女性は約300人に1人と言われています。子宮頸がんにかかる人は20歳代から増え始め、30歳代までにがん治療により子宮を失う人も年間約1,000人います。
子宮頸がんを予防するためにできることは”2つ”です
- 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)を接種する
- 定期的に子宮頸がん検診を受ける
(注)子宮頸がん検診については、がん検診・その他の検査についてのページをご覧ください。
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)
定期接種で使用することができるHPVワクチンは3種類あります。
- サーバリックス(2価)
- ガーダシル(4価)
- シルガード9(9価)
HPVワクチンはHPV感染を予防します
HPVワクチンは、子宮頸がんを起こしやすい種類(型)であるHPV感染を防ぎます。
- サーバリックス・ガーダシル:子宮頸がんの原因の50~70%を占めるHPV感染を予防
- シルガード9:子宮頸がんの原因の80~90%を占めるHPV感染を予防
また、HPVワクチンによって、がんになる手前の状態(前がん病変)が減るとともに、がんそのものを予防する効果があることもわかってきています。
詳しくは、厚生労働省のホームページ内「ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~」ご覧ください。
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の定期接種
定期接種対象者
- 接種時に室蘭市に住民登録のある、小学6年生から高校1年生相当の女子
(注)標準的な接種期間は、中学1年生の1年間です。
(注)積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した人(平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性)に対して公正な接種機会を確保するため、令和4年4月から令和7年3月末までの3年間、キャッチアップ接種を実施しています。詳しくはHPVワクチン(キャッチアップ接種)をご覧ください。
接種費用
- 無料
ワクチンの種類
- サーバリックス(2価)、ガーダシル(4価)、シルガード9(9価)の3種類
(注)いずれも不活化ワクチンです。
(注)医療機関によって、取り扱っているワクチンの種類が異なりますので、事前にご確認ください。
接種回数
- 2回または3回(接種するワクチンや年齢によって回数や接種間隔が異なります)
(注)原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、2価または4価HPVワクチンで規定回数の一部を接種し、途中から9価HPVワクチンで残りの回数の接種を行うことも差し支えありません。医師にご相談ください。
一般的な接種スケジュール
サーバリックス(2価)
接種回数 | 3回 |
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標準的な接種スケジュール | 1回目接種後1か月の間隔をあけて2回目 1回目接種後6か月の間隔をあけて3回目 (上記の通り接種できない場合、2回目は1回目から1か月以上、3回目は1回目から5か月以上、かつ2回目から2か月半以上の間隔をあける) |
ガーダシル(4価)
接種回数 | 3回 |
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標準的な接種スケジュール | 1回目接種後2か月の間隔をあけて2回目 1回目接種後6か月の間隔をあけて3回目 (上記の通り接種できない場合、2回目は1回目は1か月以上、3回目は2回目から3か月以上の間隔をあける) |
シルガード9(9価)
初回接種年齢15歳未満
接種回数 | 2回 |
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標準的な接種スケジュール | 1回目接種後6か月の間隔をあけて2回目 (1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上の間隔をあける) (注)1回目と2回目の接種間隔が5か月未満の場合、3回目の接種が必要です。 |
初回接種年齢15歳以上
接種回数 | 3回 |
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標準的な接種スケジュール | 1回目接種後2か月の間隔をあけて2回目 1回目接種後6か月の間隔をあけて3回目 (上記の通り接種できない場合、2回目は1回目は1か月以上、3回目は2回目から3か月以上の間隔をあける) |
持ち物
- 母子健康手帳、健康保険証などの氏名や住所を確認できるもの
実施医療機関
実施医療機関以外での接種を希望するかた
室蘭市が定める上記の実施医療機関以外で予防接種を受ける場合、支払った予防接種費用を上限の範囲内で払い戻すことができます。事前に申請が必要です。
「室蘭市外で定期予防接種を受けるかたへ」のページをご覧ください。
HPVワクチン接種後の副反応
HPVワクチンだけでなく、すべてのワクチンには副反応のリスクがあります。
HPVワクチンは筋肉内注射のため、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどの症状が起こることがあります。ただ、これらの症状は徐々におさまるものです。まれに接種後、重いアレルギー反応(呼吸困難やじんましんなど)や神経系の症状(手足の力が入りにくい、意識の低下など)が起こる可能性があります。接種後に気になる症状がある場合は、医師にご相談ください。
HPVワクチン相談窓口
接種後に、健康に異常のあるとき
まずは、接種を受けた医師・かかりつけの医師へご相談ください。
- 北海道の相談窓口
- 北海道保健福祉部感染症対策局感染症対策課
電話番号:011-206-0359
受付日時:月曜日~金曜日(祝日、年末年始を除く)午前8時45分から午後5時30分まで
- 厚生労働省の相談窓口
- 感染症・予防接種相談窓口
電話番号:03-5656-8246
受付日時:月曜日~金曜日(祝日、年末年始を除く)午前9時から午後5時まで
(注)行政に関するご意見・ご質問は受け付けておりません。
(注)本相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間業者により運営されています。
- お問い合わせ
-
保健福祉部/健康推進課/健康推進係
〒050-0083
室蘭市東町4丁目20番6号保健センター3階
電話:0143-45-6610
FAX:0143-43-4325
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