中央卸売市場
新室蘭市史 第三巻 第八節 市場の変遷より
43年(1968年)、室蘭市中央卸売市場が日の出町に開設され、青果部門は9月6日、水産物部は10月5日にそれぞれ営業を開始し、室蘭市内はもとより近郊住民の食生活の安定に寄与している。
同市場は、近隣町村をも含めた広域経済圏内における生鮮食料品の流通機構の確立をはかるため、海岸町にあった市営の卸売市場を廃止し、中央市場に移行したもので、41年4月14日農林省告示の「中央卸売市場指定区域(15万人以上)」の指定をうけたのち、同43年8月30日付で農林大臣の中央市場の開設認可をうけ、札幌市についで北海道内で2番目に開設された。40万人(目標)を対象とする中央卸売市場で、舟見町1丁目に追直卸売場(3,875平方メートル)がある。同市場の概要は、次のとおり。
所在地室蘭市日の出町2丁目3番1号、市場区域内の人口は、44年12月現在31万人(室蘭市18万人、市場経済圏は2市4町2村の13万人=登別・白老・伊達・虻田・豊浦・壮瞥・洞爺・大滝などの市町村)となっている。
施設規模、用地面積89,869平方メートル・建設延面積21,500平方メートル、建設費14億8,000万円。
主要施設、青果部卸売場(4,056平方メートル)同仲卸売場(2,407平方メートル)別棟卸売場(840平方メートル)水産物部卸売場(3,346平方メートル)同仲買売場(1,994平方メートル)買売積込所(1,192平方メートル)バナナ加工場(888平方メートル)冷蔵庫(2,065平方メートル)倉庫(650平方メートル)付属店舗(508平方メートル)その他管理庁舎、駐車場などがある。
市場関係者は、卸業者2社(イ-青果・ロ-水産物各1社)、仲卸業者25人(イ12・ロ13)、売買参加者275人(イ166・ロ109)で、取扱高は次のとおり。
部門 | 数量(キロ) | 金額(円) |
---|---|---|
青果部 | 45,273,583 | 3,047,931,633 |
水産物部 | 23,141,903 | 2,793,161,933 |
部門 | 数量(キロ) | 金額(円) |
---|---|---|
青果部 | 16,568,875 | 3,417,452,807 |
水産物部 | 8,365,010 | 4,375,430,504 |
(注)本文は昭和52年度に作成されており、地方市場への転換や施設の規模等については、当時から変わっております。
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