消防指令業務の共同運用について
枠組み
消防指令業務の共同運用は、西胆振圏3市3町(室蘭市、登別市、伊達市、洞爺湖町、豊浦町、壮瞥町)により構成される3消防本部(室蘭市消防本部、登別市消防本部、西胆振行政事務組合消防本部)で行います。
背景及び目的
近年、災害や事故の多様化・大規模化、住民ニーズの高度化・多様化など、消防を取り巻く環境とともに変化しており、消防はこれらの環境の変化に的確に対応し、住民の生命、身体及び財産を守る責務を全うしていく必要があります。
一方で、消防本部の管轄人口は減少し、消防本部の小規模化がより進むと同時に、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少により財政負担の制約もさらに厳しくなるものと考えられます。
こうした状況も踏まえ、大規模災害や感染症等に的確に対応するとともに、持続可能な形で住民の安全・安心の確保と消防力強化のために、消防指令業務の共同運用による広域的な災害対応体制の強化と消防指令設備・デジタル無線設備の整備費用及び運営経費の削減等財政面の効率化を図るため、生活圏が近い西胆振圏3市3町での令和7年度中の「西いぶり消防指令センター」の運用に向けて準備を進めています。
消防指令業務について
火災や急病人を発見した時、事故や災害等で助けを必要とする時など、緊急時に消防に助けを求める119番通報で初めに行う消防業務が「消防指令業務」です。
消防指令業務とは、自身や身近な人の身に突然ふりかかった災害現場で、恐怖や錯乱・動揺した状態となりながらも119番通報をして頂いた市民の皆さまから災害の場所や状況等を正確に聞き出し、消防車や救急車・救助工作車など適切な車両・人員・資器材を災害情報とともに送り出す重要な業務であり、これを24時間365日絶え間なく遂行しています。
これまでの経過
令和4年12月20日、消防通信指令共同運用に関する確認書の調印式
室蘭市、登別市及び西胆振行政事務組合(伊達市・洞爺湖町・豊浦町・壮瞥町)の3消防本部は、消防通信指令センターを共同で整備・運用する事を確認する調印を、西胆振行政事務組合を組織する洞爺湖町長・豊浦町長・壮瞥町長にもご出席いただき3消防本部の管理者(室蘭市長・登別市長・伊達市長)にて執り行いました。
主な確認項目につきましては、「消防通信指令共同運用基本計画書」によります。
令和5年3月23日、西いぶり消防通信指令事務協議会設置に係る告示
地方自治法(昭和22年法律67号)第252条の2の2第1項の規定により、下記のとおり規約を定め、西いぶり消防通信指令事務協議会を設置し、同条第2項の規定により告示しました。
消防指令業務の共同運用Q&A
消防指令業務の共同運用で何が変わりますか。
今まではそれぞれの消防本部で119番通報を受信していましたが、消防指令業務の共同運用が開始されると西胆振圏(室蘭市、登別市、伊達市、豊浦町、洞爺湖町、壮瞥町)からの119番通報は全て「西いぶり消防指令センター」で受信します。
また、西いぶり消防指令センターに西胆振圏の災害情報が一元化されるので、市町で発生している大規模災害へ西胆振圏の消防力を集結させるなど迅速な判断と対応が可能となります。
119番通報の受付場所が遠くなると、消防車や救急車の到着が遅くなりませんか。
消防車や救急車は今までどおり最寄りの消防署から出動しますので、消防指令業務の共同運用により到着時間が遅くなることはありません。
また、3消防本部の出動可能車両の動態を一括管理し最寄りの災害に迅速に対応させることも可能となります。
119番通報の管轄区域が広がりますが、対応できますか。
どの場所からの通報であっても対応できるように研修訓練を行うとともに、西いぶり消防指令センターに勤務する指令員は各消防本部から職員が派遣されますので、各地域に精通した職員により適切に対応することが可能です。
- お問い合わせ
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消防本部/警防課
〒050-0083
室蘭市東町2丁目28番7号
電話:0143-41-4132
FAX:0143-41-4680
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