室蘭漁業協同組合

室蘭漁業協同組合は、昭和24年に設立された漁業者による協同組合です。

北海道の南西部に位置し内浦湾（噴火湾）と太平洋の海流がちょうど交わる栄養豊富な恵まれた室蘭では、50種類以上の魚介類が漁獲され、1年を通して旬の魚が市内の市場を賑わせています。

沿岸では、ウニやナマコ、コンブやワカメなどのほか、ホタテ養殖漁業や各種刺し網漁業など様々な漁業が営まれており、季節ごとに毛ガニや秋サケなども水揚げされ、市場を通じ全国各地へと出荷されています。沖合では底引き網漁業も行われており、スケトウダラやタラ、イカなど様々な魚種が水揚げされます。

これからもこの恵まれた海の資源を守りながら、持続的な漁業の発展に資するため、将来室蘭の漁業を担ってくれる方に出逢いたいとの想いから、室蘭漁業協同組合と室蘭市は、令和6年7月5日に「UIJターン就職促進に関する包括連携協定」を締結しました。

室蘭市内での漁業（ほたて養殖漁業・刺し網漁業・たも採り漁業・たこ箱漁業など）など

室蘭は胆振管内でトップの水揚金額を誇る自然豊かな地域で、海岸の形状は険しい断崖や砂地海岸、岩礁地帯と変化に富んでおり、四季折々に多種多少な魚介類が水揚げされ、広く流通されています。

漁業を取り巻く環境は常に変化しておりますが、当組合は新しい時代の適切な漁業秩序を確立し、担い手育成とともに漁業者一人ひとりの経営安定、健全な組合運営を目指しております。

より一層、安心・安全な水産物の安定供給に努め、社会に貢献することが組合員、役職員一同の使命と考えており、室蘭で熱意を持って活躍してくださる方を求めております。

自然相手の仕事は決して楽な商売とは言えませんが、自らの努力次第では大きな水揚げがあり、体力に自信のある方はより多くの収入を得ることも可能です。
漁師と聞くと”力強さ”をイメージする方が多いかもしれませんが、実はシャイで優しい人が多いです。また室蘭で盛んなホタテの養殖は、約3年もの年月をかけて貝を丁寧に大切に育てる仕事で、貝自体を観察しながらカゴの入れ替え等を重ね、我が子のように少しづつ大きくなっていく姿を見守る、とてもやりがいと達成感のある仕事です。ご家族を持つ方の中には陸での作業をおうちの方がお手伝いする等、家族で力を合わせて経営をしている方もいます。

普段なかなか見ることのできない漁師の世界、実際はイメージと違う部分も多いかと思いますので、是非一度見学にいらしてください。

漁協は、同じ目的を持つ個人や事業者が集まり、お互いに助け合う組織です。漁業者を中心とした組合員が自身の生活や漁業を守り高め、より良い地域社会を築くことを目的としています。未経験で不安な方も、先輩漁師が数年かけて一人前になるまで熱心に指導するほか、当組合では「室蘭地域漁業就業者対策協議会」と連携し、漁業の就業に必要となる各種資格取得への支援等を用意しておりますので、安心してお気軽にお問い合わせください。
漁港の案内、漁の見学、漁師の紹介等をはじめ、漁師を長く続けていただくためのフォロー等、全面的にバックアップさせていただきます。


室蘭市は自然と産業が共存・調和した都市で、日常生活に必要なショッピング施設や公共施設、総合病院をはじめとする医療機関も充実しているほか、交通アクセスが良好で札幌や新千歳空港まで2時間圏内にあるなど、移住者や若い世代にも住みやすい環境が整っているところも魅力的であると思います。

漁業の世界にチャレンジしてみませんか。お待ちしています。

漁師になってから15年程が経ちました。一度は別の仕事に携わりましたが、私の父も漁師であったため意外と自然な形で漁業者の道へと入ることになりました。

正直なところ、漁業はきつい仕事。朝は早く、船上では大きく揺れる中での作業となることもあり、特に冬場は雪が降っていても沖には出ますし、寒さに耐えながらの仕事となります。ほたて養殖は海の上での仕事だけではなく、陸での作業もたくさんあるため、時化の日でも休みとはならないこともあります。

漁師の仕事は想像よりもしんどいと感じることも多いと思います。まずは体験してみることをお勧めします。自分に合っているかどうか、体験してみてから判断してみてもいいと思います。

この室蘭では一つの漁業種類だけではなく、様々な漁業を組み合わせることもできるため、当然にハードではありますが、頑張った分だけ自分に跳ね返りがあり、自分の努力が報われる充実感や喜びを感じることができます。

私たちと一緒に漁師をやってみませんか。この室蘭で。

ご興味をお持ちの方、まずはお問い合わせの上、是非見学にいらしてください。
お待ちしております。