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西日本の高濃度PCB廃棄物の受入要請について

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西日本の高濃度PCB廃棄物の受入要請について

 市では、令和5年12月21日に環境省から要請のあった西日本の高濃度PCBの受入について、市議会での議論、市民の皆様のご意見などを踏まえ、新たな受入条件を国が承諾することを前提に受入処理することを決定し、令和6年7月9日に国に回答しました。
 国からは、同日、条件を承諾する旨の回答がありました。

要請に対する室蘭市の回答・受入条件(令和6年7月9日)

新たな受入条件

1.安全性の確保とともに、確実な事業推進
  1. 北九州・大阪・豊田事業エリアから発生した高濃度PCB廃棄物を処理する場合においても、これまで同様に安全性を最優先に地域不安に配慮した事業を進めること。
  2. 期限内で事業を終了し、再延長は行わないこと。
  3. PCB処理事業終了後の施設の解体工事においては、解体事業計画を策定し、他の事業所における知見も踏まえながら、安全性を最優先に進めること。また、解体工事期間中も、継続してモニタリング調査を行い地域住民の安心確保を図ること。
  4. 高濃度PCB廃棄物の収集運搬時に加え、解体工事期間中においても、資機材や解体廃棄物等の安全な輸送環境を維持、確保すること。
2.情報発信の継続
  1. 解体工事期間中においても、安全性の確保や進捗等の状況について、地域住民へ適宜情報発信を行うこと。
  2. 本市を含む我が国のPCB処理事業における技術力や知見など、世界的な有害物質の根絶及び地域産業発展の観点から、施設の解体後においても室蘭市と連携し継続的な情報発信を行うこと。
3.地域産業の振興
  1. 解体工事の実施については、地元の企業、人材、技術を最大限活用すること。
4.環境関連産業等の推進
  1. 水素を含む再生可能エネルギーの利活用や省エネルギー化をはじめとする地球温暖化対策に資する公共施設整備のほか、廃棄物処理や資源有効利用など環境関連産業推進の取組について、財政措置を含め引き続き支援すること。
  2. PCB処理事業終了後における処理施設の活用は困難との見解だが、地域への経済波及効果維持の観点から、引き続き後継事業となる資源循環型産業等の環境関連事業の誘致について、市の意向を踏まえ、国が責任を持って取り組むこと。
5.JESCO事業終了後のPCB処理について
  1. JESCO事業終了後においてもPCB廃棄物の周知を継続するなど新たな発見に向けた取組を行うとともに、PCB廃棄物が新たに発見された場合における処理方針について、国が責任を持って確立し、国民に発信すること。

環境省から受入条件承諾の回答(令和6年7月9日)

これまでの記録

環境省からの要請(令和5年12月)

要請の概要
  • 令和5年度末で事業が終了する西日本の北九州・大阪・豊田事業エリアで、受入終了後に高濃度PCB廃棄物が新たに発見された場合、JESCO北海道事業所が操業している令和7年度末までの間、受入可能な範囲でJESCO北海道事業所で処理を行いたい。
  • 今後、新たに発見される高濃度PCB廃棄物の量はわずかと見込んでいる。
  • 想定外の量が発生しても処理期限の延長はない。
  • また、在日米軍のPCB廃棄物の搬入はない。
経緯
令和5年12月21日 環境省が室蘭市及び北海道に要請
令和5年12月22日 第60回監視円卓会議(環境省より概要説明)
令和6年1月12日 室蘭市議会議員協議会を開催(環境省より要請内容の説明)
令和6年2月22日から23日 住民説明会を開催(環境省主催、わにホール室蘭市市民会館)
令和6年2月26日から3月25日 令和6年第1回室蘭市議会の一般質問において議論
令和6年4月1日から30日 市民意見の募集及び意見交換会希望団体の募集を実施
令和6年4月16日 連合北海道室蘭地区連合会との意見交換会を開催
令和6年4月17日 室蘭商工会議所との意見交換会を開催
令和6年4月30日 新日本婦人の会との意見交換会を開催
令和6年5月9日から11日 地区別意見交換会を4会場で開催
(室ガス文化センター、わにホール室蘭市市民会館、室蘭市サンライフ、FKホールディングス生涯学習センターきらん)
令和6年5月13日 室蘭市町内会連合会との意見交換会を開催
令和6年5月25日 原発廃炉金属の再利用を監視する市民の会、憲法を守る室蘭地域ネット、ばいじん公害をなくす会室蘭、室蘭民医連健康友の会の4団体合同の意見交換会を開催
令和6年6月3日 環境省による、室蘭市・室蘭市議会・北海道との意見交換会を開催
令和6年6月10日から 令和6年第2回室蘭市議会の一般質問において議論
令和6年6月21日 室蘭市議会議員協議会を開催(市長が受入方針等を表明)
令和6年7月9日 国(環境大臣)へ新たな受入条件の承諾を前提とした受入決定を回答
国が新たな受入条件を承諾

室蘭市議会議員協議会(令和6年1月12日開催)

環境省が要請内容を説明し、市議会議員より質疑を行いました。

市民意見

 環境省主催の住民説明会、市主催の団体との意見交換会及び市民意見募集、市・北海道共催の地区別意見交換会などを通じて、市では、市民の皆さまのご意見を聴取してきました。

 JESCO北海道PCB処理事業所において、これまで大きな事故もなく、安全に処理がなされてきたことで、安全性や透明性に関しての信頼は高いと感じる一方で「過去に期限延長やエリア拡大があり、期限が延長させるのではないか」など、国に対する不信感・懸念によるご意見・ご質問が多く寄せられました。

住民説明会の概要(環境省主催)

開催日:令和6年2月22日、23日
会場:わにホール室蘭市市民会館
参加者:77名(2回合計)

団体との意見交換会概要(室蘭市主催)

公募又は市からの打診により、市内の8団体と意見交換を実施しました。

開催日:令和6年4月16日から令和6年5月25日までの間
相手方(参加者数):連合北海道室蘭地区連合会(2名)、室蘭商工会議所(8名)、新日本婦人の会(11名)、原発廃炉金属の再利用を監視する市民の会、憲法を守る室蘭地域ネット、ばいじん公害をなくす会室蘭、室蘭民医連健康友の会(4団体合併、18名)

地区別意見交換会の実施(室蘭市・北海道共催)

開催日:令和6年5月9日から11日(3日間、計4回開催)
会場:室ガス文化センター、わにホール室蘭市市民会館、室蘭市サンライフ、FKホールディングス生涯学習センターきらん
参加者:28名(4回合計)

市民意見募集(室蘭市主催)

募集期間:令和6年4月1日から30日まで
ご意見数:21件

環境省との意見交換(環境省主催)

環境省の国定環境大臣政務官と室蘭市長をはじめ、室蘭市議会、北海道が意見交換を行いました。

日時:令和6年6月3日
参加者:国定環境大臣政務官、室蘭市長、室蘭市議会、北海道

室蘭市議会議員協議会(令和6年6月21日開催)

室蘭市議会全議員により構成される議員協議会で、市長が対応方針を表明しました。

お問い合わせ

生活環境部/環境課/環境係

〒051-8530
室蘭市海岸町1丁目4番1号 むろらん広域センタービル 2階
電話:0143-22-1481
FAX:0143-22-7148
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