病院事業管理者挨拶
令和4年4月1日付で室蘭市病院事業管理者を拝命いたしました。開設者である市長より病院事業の経営・運用を任されるとともに、市立病院としての使命を果たし、地域住民の皆さんの健康と福祉の増進を担うことの重責に、身の引き締まる思いを感じております。金戸前管理者の努力と功績を発展させていけるよう取り組んでまいります。
令和2年の年明けから新型コロナウイルスの対応を行い、その後の感染拡大を受けて、北海道と連携しながら医療体制の確保に努力して参りました。当院は感染症指定病院であり、重点医療機関としてコロナ対応にあたる一方で、一般診療も継続するよう院内での病床運用の変更を行いながら、全職員で力を合わせて頑張ってきたところです。
しかし、このような感染症などの対応にも、医師や看護師など資格を持った職員の力と数が必要です。もちろんそれ以外の職員も同様です。「人材」私は「人財」と思っておりますが、大事な資産です。それと同時にそれぞれが持っている力を存分に発揮できる「環境」も重要です。私の優先すべき仕事の一つとして、まず「人材」を集めること、そして「人財」の力を最大限に発揮できる環境を「提供」することがあります。その中で職員が協力をして業務の効率化などを行いながら、満足して働ける環境を自分たちで「創る」ことが人財確保につながると考えております。
3病院の協議会では、現在それぞれが持っている医療機能を今後も失うこと無く、どう継続していくかが重要です。各病院それぞれで1000人近くの職員が毎日一生懸命患者さんの命と健康を守るために働いています。それもこの地域の大事な「人財」であり資産です。3病院が協力して力を結集していくことが、地域医療を守り大事な資産である「人財」を守ることにもなります。様々な視点で意見交換をし、良い方向に進めていけるよう努力していまいります。
現在、医療を取り巻く環境は非常に厳しく、さまざまな課題も山積しておりますが、これらを解決していきながら、地域の医療機関との連携も強化し、地域完結型医療にもしっかり貢献していきます。今後も病院職員一丸となって「思いやりの心がかよう病院」の理念を実践し、地域住民の皆様から信頼され愛される病院づくりに精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
令和4年4月1日
室蘭市病院事業管理者
新井 一