社長にインタビュー
魚戸一樹代表取締役に現場での女性採用に対する考え、想いを伺いました。
プラスチック製品業界には昔から女性活躍の場が広がっています

--製造業の現場職で女性を採用しようと思ったきっかけを教えてください。
意外に思われるかもしれませんが、この業界では昔からたくさんの女性が活躍しています。ライン作業は計画性やマルチタスクが求められる仕事であり、また製品出荷前の最後の仕上げにあたる作業は、細やかな気づきに長けている女性にこそ適性があると感じています。現在弊社における女性社員の割合は31%、パートも含めるとほぼ毎年女性の新規採用を行っています。どのような仕事にも通じることですが、力仕事に限っては身体的な適性のある男性社員が担いますが、他の仕事においては、忍耐力があり、適切な判断と対応ができる方であれば、性別は関係ないと考えています。
ーー製造業において当たり前に女性採用に取り組んでいる御社において、女性のための環境整備等、取り組んでいることがあれば教えてください。
これについても性別関係なく平等に整備しています。最近では、全社員が利用する工場・事務所や玄関の内壁を新調したり、トイレの床のリニューアルを行いました。今後は、市の「女性向け環境改善・魅力アップ支援事業補助金」を活用して、既に完備している女性向け更衣室やトイレを、女性社員によりモチベーション高く、快適に働いてもらえるよう改良したいと考えています。またこのような取組の積み重ねを通じ、今後もたくさんの新たな仲間を迎え入れ、多くの方に喜ばれる仕事を続けていきたいですね。
ーーどんなところが現場女子の素晴らしさ、強味だと感じますか?
ありがたいことに弊社には、繊細さ、忍耐力、継続性を兼ね備えた女性社員が多いです。それぞれがスケジュールを守り、自身の任務を真剣に的確にこなし、中でも計画性については特に信頼を置いています。また経験豊富な社員であっても、経験則で自己判断することなく、しっかりと上司に報告し、指示を仰いでくれるため、そういった部分おいても各チームに全幅の信頼を置いて日々の仕事を任せることができています。
ちなみに、弊社の看板商品の一つである、2024年度にグッドデザイン賞を受賞した「miiキッズ保冷ランチボックス」は、グループ会社に在籍する子育て中の女性デザイナーの考案により生まれたもので、保育園からも意見をいただき、ジェンダーレスの観点で色合いを決定したり、汚れが落ちやすい、傷付きづらい、長く使える等、普段お弁当箱に触れる機会の多い女性の細かな要望を採用した商品に仕上がっています。弊社は商品考案から出荷まで女性に支えられている会社です。


ーー最後に、現場女子を目指す読者の皆様にメッセージをお願いします。
室蘭のものづくり企業として、社員一人ひとりが「やりがい」「達成感」を感じながら、会社一丸となって前を向き、地域・日本の発展に寄与できるよう日々努めています。求職中の方、まずは一度工場見学にいらしてください。弊社で現場女子が実際に活躍する姿や社内のアットホームな雰囲気を実際にご覧いただきたいです。弊社の技術でメイド・イン・ジャパンの品質と安全性を、全国・世界に届ける仕事を一緒にしてくださる方をお待ちしています。
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