注射調剤係
注射調剤係は、自動注射払出装置を導入し、患者さんごとに1回分の注射薬をセットして業務の効率化と薬の安全な使用に努めています。




また、市販されていない特殊な薬品を医師の依頼で調製(院内製剤、図3)するなど、薬剤師の高い技術を活かした仕事もしています。

抗がん薬や高カロリー輸液は、免疫力の低下した患者さんに投与されることが多いため、特別なクリーンルーム内で無菌的に調製を行います(図4)。特に抗がん薬は、医師から提出されるレジメン(抗がん剤の用法・用量、投与期間を明記した計画書)が、患者さんの体格や疾患などに対して正しい量かどうかのチェックを行い、安心・安全な治療を行える体制を整えています。

抗がん薬による治療は、外来通院での治療も多くなり、注射薬主体から、注射薬と内服薬の併用や、内服薬単独治療へと変わってきています。院外処方が多い当院では、保険薬局薬剤師との連携(薬薬連携:病院薬剤師と保険薬局薬剤師の連携のこと、双方の薬剤師のことを薬薬と表している言葉)を深めるため、症例検討時に、患者さんの同意を得たときのみ、かかりつけの保険薬局薬剤師も参加頂き、情報共有を行ってより安全な抗がん薬治療を進めています。(図5)
注射処方せん枚数と注射薬無菌調製件数
注射せん枚数
入院 | 約360枚/日 |
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外来 | 約45枚/日 |
外来化学療法無菌調製件数
約100件/月
入院無菌調製件数
約70件/月