現場女子にインタビュー
――お二人の出身地や日本製鉄で働こうと思ったきっかけなどを教えてください
(伊藤)
私は函館工業高校出身で建築の勉強をしていました。
建築系の会社へ就職するか悩んでところ、部活の顧問の先生からの勧めもあって、日本製鉄へ就職することを決めました。
正直、企業名を聞いたことはありましたが、どのくらいの規模の会社かは把握していなくて・・実際工場群を見たときはスケールの大きさに驚きました。
現在、入社8年目です。
(竹原)
私も伊藤さんと同じ函館工業高校出身で、工業化学の勉強をしていました。
日本製鉄への就職を決めたきっかけは、私も学校の先生の勧めでした。
現在、入社2年目です。
――学校の先生が勧めてくれる会社というのは、やはり就職選びのポイントになりますね。
(伊藤)
はい、私もそうでしたが、高校生は自分の就職先に迷うことも多いと思うので、先生の意見はとても大きいと感じます。
特に市外の人は、実際に工場見学してみないと、どのくらいの規模の会社なのかすらイメージがつかないかもしれないですね。私も、実際に工場を見るまでは「大企業」といわれてもピンと来ませんでした。
(竹原)
学校の先生を頼って就職先を決める高校生は、私の周りにも沢山いたと思います。
実際働いてみて、コロナ禍でやむを得ず解雇になったりする業種もあったと思うので、製造業は安定していると感じましたし、特に3交替勤務は給与面でも(同級生と比較しても)高い方だと気づきました。
女性にも製造業界で働く選択肢を考えてみてもらいたいなと思います。
――今は共働きも多い時代なので、性別関係なくしっかり稼げる仕事は魅力的ですね。それでは、具体的にどのようなお仕事をされているか教えてください。
(伊藤)
はい、私は製造した棒鋼を出荷する仕事を担当しています。
クレーン運転操作等の現場仕事だけではなくて、机上業務もあります。
勤務形態は3交替で、
(1)最初4日間夜から朝まで働いて2日休んで、
(2)次は4日間昼から夜まで働いて1日休んで、
(3)次は4日間朝から昼まで働いて1日休んで…と、(1)~(3)を繰り返すような働き方です。
(竹原)
私は物流業務に携わっていて、具体的にはキャリアパレットという100トン弱の重量を一度に運送することができる車に運搬指示をする仕事を担当しています。
出荷工程だけでも複数の会社で役割分担しており、製品をキャリアパレットに乗せる仕事と運ぶ仕事は担当する会社が違います。
私たちはそれぞれの協力会社さんに指示を出し、その指示に沿って作業をしていただくことになるので、しっかりコミュニケーションをとり連携することが大事だと感じています。
工場は24時間稼働していますので、私も3交替勤務をしています。
――3交替勤務は大変ですか?
(伊藤)
確かに最初はなかなかリズムがつかめず苦労しましたね。
(竹原)
私も最初は大変でした。今では慣れていつでもどこでも寝れるようになりました 笑
(伊藤)
みんなそうなりますね 笑
むしろ慣れたら夜勤終わりにすぐ旅行にでられますし、買い物は平日できるので快適!
(竹原)
わかりますー!平日にゆっくり買い物できるのはすごくいいですよね。
確かに夜勤で体力的に疲れることはありますが、その分休暇は好きなように取れますし、ライブや旅行と充実したプライベートが送れていると思います。
――将来的に出産、子育てする可能性があると思います。そのときに3交替勤務の不安はいかがでしょうか。
(伊藤)
私はまだ結婚・出産はしていませんが、周りでは育児休暇を取る事例もでていますよ。
福利厚生がしっかりしているから出産しても復帰していますし、もしワーク・ライフ・バランス的に部署を変えて欲しい場合はそれも配慮してくれています。
――それは安心ですね!もともと男性が多い職場だったと思うのですが、女性専用の休憩所などはありますか?
(伊藤)
入社当初はまだまだ女性が働く環境としては十分とは言えませんでしたが、女性従業員が増えたことで女性専用トイレやシャワー室も徐々に整備されて、今は更衣室や洗濯機もあるのでとても助かっています。
――最後に、これから製造業で働いてみようかなと考えている女性や、就職先に迷っている女子高校生に対してひとことお願いします!
(竹原)
日本製鉄は大きな企業で、構内(工場エリア内)には沢山の部署があります。
それぞれ職種ごとに求められる知識やスキルは違いますし、みんなイチからのスタートですが、新人研修や会社のフォローもしっかりしているので安心して働けると思います。
もともと男性社会だった製造業も、今は性別関係なく仕事は与えられます。
その分責任をもって仕事をしなければいけませんが、それがやりがいに繋がると思います。
まだまだ女性は少ないので、興味を持ってもらえたらいいなと思います!
(伊藤)
現場女子として働くにあたって、「こういう人じゃなきゃだめ」「こういう人は向いていない」ということはあまり思い当たりません。男性従業員をみても得意・不得意はみなさん様々。女性も同じだと思いますし、製造業に興味があるなら誰でもチャレンジできると思います。
もし一つだけ「日本製鉄に向いている人」を伝えるとしたら、人と話すことが好きな人。意外かも知れませんが、製造業といっても、機械に向き合うばかりではなくて、多くの人と連携をとって仕事を進めることがとても多いです。
興味のある方は、是非お待ちしています!