採用・育成担当者にインタビュー
運輸営業部の成田副部長、田畑副部長、営業課の副嶋課長に現場での女性採用に対する考え、思いを伺いました。
女性社員の活躍は会社にとっても財産


――平成30年度の取材時に船舶代理店課で女性社員を2名採用したと伺っておりましたが、現在の状況はいかがでしょうか。
田畑:はい。会社としても男女関係なく活躍できることを実感し、年々女性社員の採用が増えています。
新型コロナウイルスの影響でクルーズ船の入港がなくなり、今は実践でのスキルアップがなかなかできない状況ですが、再開される日に向けて基礎的なスキルを先輩社員が新入社員に指導しています。英語で海外の船会社やお客様とやりとりをしている姿は、私から見てもとてもかっこよくイキイキとしていますので、早く現場での姿を見たいですね。
クルーズ船の担当は、接客的な要素も多く、細かい部分まで気の利く方が多い、女性社員に向いているなと感じています。
また、営業課で通関士として活躍している女性社員もいます。社内にいる通関士14名のうち、3名が女性通関士です。
通関士の国家資格は取得するのが難しいと言われていますが、一発で合格した優秀な女性社員もいます。
専門的な知識や語学力だけでなく、法律に基づいて書類の作成や手続きを行うことができる女性社員がいるのは、会社にとっても財産ですね。

働きやすさと仕事の効率アップに繋がる「分業制」

――女性雇用に向けて会社として取り組んでおられることはありますか。
成田:平成30年に分業制を採用しました。船舶代理店課に係る一連の業務(港に船舶が入港し出港するまでの各種手配、官庁への申請、請求書の作成等)は、担当者1名にて該当船舶を取り扱うことになっていましたが、どうしても業務量が多く、不規則な生活になりがちでした。
そこで、業務の平準化が必要であると考え、一連の業務のうち、船会社及び外国船とのやりとりや官庁への手続きなどのオペレーター業務と、訪船し打ち合わせを行うアテンド業務との分業制を開始しました。
従来の業務の取り組み方を見直したことにより、結果的に仕事の効率も上がりましたし、結婚・出産等で時間的制約が出た場合においても、対応しやすい環境づくりに繋がったのではないかと思っています。
今後も働きやすい環境を整えることは大切ですし、そもそも“女性活躍”という言葉自体使われなくなり、当たり前に男女平等に活躍できる会社にしていきたいですね。

自分の力を存分に生かせる職場づくり

――GJ(現場女子)を採用するようになってなにか変化はありましたか。
田畑:現場で活躍している女性社員を見ると、改めて男女関係なく活躍できると実感しています。
しかしながら、前回の取材の際に栗林社長が申しておりましたように、業種によっては男女差別ではなく、区別はあって良いと思っています。当社のように多岐にわたる業種がある場合、重労働が特に多い業種にあえて女性社員を配属することもないと思います。
女性ならではのきめ細かさを存分に活かせる業務で力を発揮してもらいたいですね。
企業側は、女性が輝ける業種は何かをしっかり見極めて考えていくことが重要だと思っています。

――最後に入社を考えている方にメッセージをお願いします。
成田:コロナ禍で大変なことも多いですが、心身共に健康である方に入社してもらいたいです。仕事をする上でも健康は大切です。
副嶋:当社の仕事に興味を持って取り組んでくれる方と一緒に働きたいと思っています。当然最初は分からないことだらけだと思いますが、“面白い”“もっと知りたい”など関心を持ってもらえたら、成長できる環境にあると思います。今後はそういう若手社員に会社を担っていってもらいたいですね。
田畑:資格は入社後に取得できるので、前に進もうという気持ちの強い方にぜひ入社してもらいたいです。人と関わることも多い業種なので、積極性やコミュニケーションが好きな方はぜひ一緒に働きませんか。