社長にインタビュー
今回は6月18日に就任された篠原代表取締役社長に現場での女性採用に対する考え、思いを伺いました。
現場女子誕生は現場で輝く男性社員の姿があってこそ

――平成30年度の取材時よりも現場女子が増えていると伺っておりますが、女性に特化した採用活動などを行っているのでしょうか。
実は、女性に特化して採用活動を行っているわけではないのですが、一定数女性から応募があり、非常に嬉しく思っています。男女問わず良い人材がいれば採用したいと考えています。
働いてもらうからには気持ちよく仕事をしてほしいので、女性が働きやすい環境や制度を整えたり、人材育成にも力を入れています。最近では“現場女子姉妹”の二組目が誕生しました。社員が家族に勧められるような会社であり続けたいと思いますし、何といっても“姉妹でクレーン女子”なんてかっこいいですよね!
――かっこいいですね。ご家族に勧めたくなるような会社は、働きやすい証拠ですね。

――現在は多くの現場女子が活躍されているとのことですが、女性を現場で採用するようになったきっかけなどはあるのでしょうか。
2004年に初めて現場に女性を配属しました。
元々事務職採用の社員だったのですが、現場で働いている男性社員の姿を見て、自分も挑戦したいという話を受けて、会社としても新たなチャレンジではありましたが、配属替えを決めました。
担当してもらったクレーン業務は、スピードと正確性が重要であり、それまで女性を配属するとは考えてもいませんでした。
しかし実際に配属すると、ほかの社員から“遅い”や“正確性がない”なんて声が全く聞こえてこなかったんです。むしろ評判が良く、女性でも現場で活躍できることを社員みんなが実感し、自然と男女問わずの採用、育成に繋がりましたね。

――そうだったんですね。クレーン以外でも女性が現場で携わっている仕事はありますか。
重量物の取り扱いなどに配慮した作業場や検査場に配属しています。男女問わず、一人ひとりに合った部署に配属するように心がけています。
女性だからと言って特別扱いはしませんが、女性の担当者が現場を回って声掛けをしたり、悩み事などを相談できるような環境を用意しておきたいと思っています。
女性の意見を取り入れて働きやすい環境を整備

――その後、新たに現場で女性を採用してく上で、変化はありましたか。
性別関係なく、働きやすい環境づくりは大切ですが、ハード整備に関しては、なかなか考えていく機会が持てていませんでした。
社屋の建て替え、女性社員が増えたことなどをきっかけに働きやすい環境を整えるところから始めていかないといけないと感じ、徐々に整備していきました。

特に女性トイレや更衣室については、室蘭市の「女性向け職場改善・魅力アップ支援事業補助金」を活用させてもらいながら、女性社員の声を全面に取り入れて整備をしたため、より快適な環境が整っていると思います。
また出産・子育てがしやすいように福利厚生面も充実させています。現在も産休・育休を取っている女性社員もいますよ。
今後は日本製鉄関連企業の社員向けの保育所も出来る予定があり、より子育てしやすい環境が整っていくと思います。
――産休・育休の事例が増えると、後輩たちも取得しやすくなりますし、企業保育所があることで、夜勤をする子育て中の方がでてきた場合、とても安心できますね。
社員一人ひとりに合った働き方を選択できる

――最後に入社を考えている方にメッセージをお願いします。
今は女性社員も多く、出産や子育てと両立しやすい環境が整っています。
実際に現在産休・育休中の社員もいますし、出産後は三交替勤務から日勤に変える社員もいます。一人ひとりに合った働き方を選択できるような制度・雰囲気づくりを心がけています。
経験がなくても、ものづくりに思いを持って入社してくださる方をぜひお待ちしています。