大規模地震津波災害を想定した机上演習を行いました
2025年7月9日(水曜日)、地震による津波災害を想定し、発災時における各関係機関の役割や情報共有、連携体制の確認を目的とした机上演習が行われました。今回の演習は、日本DMATインストラクターおよび北海道災害医療コーディネーターとして活動する市立室蘭総合病院 麻酔科部長・下舘勇樹医師が主催者となり実施したものです。
当日は、消防とDMATの他、警察・陸上自衛隊・胆振総合振興局・北海道開発局など、地域内外から21機関・約90名が参加しました。大津波によって市内が3地域に分断・浸水するという想定のもと、それぞれの立場から、限られた情報と資源の中での行動計画や患者搬送の優先順位、情報伝達手段について、現実に即した視点で活発なディスカッションが行われました。
災害発生時には、迅速かつ的確な判断が求められるため、このような演習は、実際の状況を再現しながら事前に課題を共有・整理し、各機関の連携力を高める貴重な機会となります。
当院は災害拠点病院として、このような地域の実践的な取り組みに引き続き協力し、「守れる命を確実に守る」ための災害医療体制の充実に取り組んでまいります。


