【記者会見記録】平成27年11月25日開催

1. 第4回市議会定例会提出予定議案について
2. 質疑

 

1.第4回市議会定例会提出予定議案について

本日は、記者会見にお集まりいただき、ありがとうございます。

12月1日から開催予定の、第4回市議会定例会への提出予定議案についてご説明し、そのあと、最近の市の動きなどをお話ししたいと思います。

まず、議案関係ですが、条例では、いわゆるマイナンバー法に基づく個人番号を、独自利用事務や庁内連携などに利用する場合についての規定の追加を行う、「室蘭市行政手続における特定個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例中一部改正の件」、現在、知利別小学校内に設置している室蘭市教育研究所を旧絵鞆小学校の円形校舎に移転する「室蘭市教育研究所条例中一部改正の件」など10件です。

単行議案につきましては、市民会館や文化センターなど、「公の施設に係る指定管理者の指定の件」が18件のほか、インターネット接続用サーバーの「財産取得の件」、築地町臨港業務用地の「財産処分の件」、「市道路線変更の件」の全部で21件です。

次に補正予算ですが、私立保育所8カ所に対して、保育単価の増および標準時間認定児童の増などにより増額補正する、「私立保育所運営費負担金」に7千846万5千円、介護付き有料老人ホームのスプリンクラー設置に対し補助を行う、「老人ホーム設備整備費補助金」に3千780万円、耐震改修促進法の改正により、耐震診断が義務化された要緊急安全確認大規模建築物について、耐震化の促進を図るため、事業者が行う耐震補強設計に対して補助を行う、「民間大規模建築物耐震補強設計経費補助金」に1千129万7千円、一般会計合計で1億2千756万2千円の補正、特別会計では、国民健康保険会計で、高額療養費の増額など6千972万2千円の補正となっております。この他に、債務負担行為などを設定しています。

続いて、最近の市の動きなどについてお話しします。

10月、11月と公務出張が多く続きました。マイアミでのポートセールスでは、船会社の幹部に直接PRし、既に寄港が確定しているものも含め、来年度以降の寄港に前向きな話を伺うことができ、今後に手応えを感じたところです。また、ヨーロッパなどで政情不安があるなか、治安の安全性が最重要であり、今後アジアへのクルーズ船の配船を積極展開するとのことでした。ちょうど10月の下旬は配船スケジュールを判断する時期であることなど、貴重なお話しを聞くことができました。

初めて訪問した姉妹都市のノックスビルでは、派遣されていた中学生と一緒に、ロヘロ市長を表敬訪問したほかノックスビルの皆さんとも親睦を深めてきました。また、シダー・ブラフ中学校から生徒を派遣したいとのお話しがあり、今後の交流に期待しています。

マカオには先週行ってまいりました。ホタテの蘭扇やうずら関連の商品をPRし、室蘭ブランドを海外に売り込む大きなきっかけになりましたが、蘭扇は大変好評で、多くのお客の関心を惹き、本市の資源のポテンシャルに強い自信を持ちました。今後のビジネスや集客に繋がるよう、さらにPRしていきたいと考えています。

21日には宮城において、nittan地域戦略会議のメンバーと新幹線開業に向けて胆振日高の魅力をPRしてきました。新幹線開業を機に、北海道に行ってみたいという声を伺う一方で、新函館北斗まで開業することを知らないという声もありました。中には函館まで2時間半ということに興味を持つ方もいました。いずれにしても、人の行き来を重ねていきながら、北海道と東北の交流が深まっていくこと、さらには日胆地域に多くのお客さんが来ることを期待したいと思います。

今の世の中は、様々な通信手段で連絡を取り、情報収集することができますが、今回の一連のトップセールスの中で、やはり私自身が足を運び、直接PRし、お話しを伺うことで、新たな情報を得て、良い方向での展開が図れると、改めてトップセールスの重要性を実感し、同時に世界の中の日本の位置付けも考えさせられ、積極的に世界に目を向ける必要性を感じた1カ月でした。

年明けにはタイで室蘭港の魅力をPRしてくる予定ですが、今後も機会あるごとに、または機会を作っては積極的にPRして、世界に貢献できる地⽅創⽣の視点を持って、誇れる室蘭を⽬指していきたいと考えています

また、新幹線の話題に触れましたので情報提供をしますが、北海道新幹線開業100日前ということで、来月16日に室蘭の観光を考える市民フォーラムを開催します。室蘭出身のNHKアナウンサー髙橋美鈴さんの基調講演や、写真家山口さんなどを迎えてのパネルディスカッションを実施します。多くの市民の皆さんにご来場いただいて、室蘭の観光について一緒に考えていきたいと思います。

私からは、以上です。

2.質疑

（記者）先月の決算委員会で、マイアミでのポートセールスについてお話しがあり、具体的な検討を考えている会社もあったと思いますが、その後の進展はありますか。

(市長）決算委員会で報告したところから、具体的に進展していません。非常に好意的なお話しをいただいていますが、確認・決定にはもう少し時間がかかりますので、先方の発表を待ちたいと思います。

（記者）八丁平南公園について、土壌汚染の発表から2年が経ち、公園の工事もほぼ完了すると思います。6月の定例会では、一定の目途がついた時点で市長自らを処分するとの答弁がありましたが、処分の時期はどのようにお考えですか。

(市長)八丁平南公園は、多くの皆さんのご理解とご協力を得ながら対策を進めさせていただき今月末で工期を終えます。現地を見てきましたが、皆さんの期待にそえる工事になったと考えています。市民の皆さんが安心を確認したうえで、身の処し方・処分の時期について判断したいと考えています。

（記者）地方創生に関する交付金について、新型交付金は半分になるという情報があります。そうなると新年度は今年度と同じような取り組みは難しいと思いますが、新年度の事業化の方向性はどのようにお考えでしょうか。

(市長)現段階では新型交付金の内容について情報収集に努めていますが、例えば今回のポートセールスなど今年度の事業も十分に検証して、新年度の予算編成に向け判断していきたいと考えています。