自分の夢を大切に。卒業おめでとう（平成24年3月3日・7日）

弥生3月は卒業式シーズンですね。市長になって、市内の感動する場面に立ち会えることを嬉しく思っています。
3月3日、室蘭大谷高校の卒業式に出席しました。4月から、北海道大谷室蘭高校と改名されることから、現校名では最後の卒業式。関係者の皆さんには、特別な思いがあることでしょう。
中でも、卒業生代表の男子生徒の答辞は、感動と涙を誘いました。陸上部のキャプテンとして、駅伝の都大路を仲間と目指し練習に励んでいたが故障のため出場できず、キャプテンとして何も出来なかった自分を責めていた矢先、父親の突然の死。担任や級友からは「クラスが家族だ」と言ってもらったことで「苦しみを乗り越えようとするとき、一人ではないんだと身をもって感じた3年間だった」。素晴らしい言葉に胸が一杯になりました。大谷高校の特色ある教育の効果を実感したところです。
また、7日は、市立室蘭看護専門学院の卒業式に出席しました。卒業生代表の答辞も素晴らしいもので、私とほぼ同年齢の女性のかたが読み上げたのですが、2人の子育てをしながら3年間の課程を修了。幾度もめげそうになった時、ひと回りも年齢が違う同級生に励まされ、頑張ったそうです。57名の卒業生のうち、彼女のように子育てをしながら看護学院で学んだ生徒は3名いたようです。ぜひとも、患者の気持ちがわかる看護師として地域で活躍して欲しいですね。
今後それぞれ、自分が信じた道を進む皆さんには、室蘭で学び、育んだ友情を大切に大きく羽ばたくことを期待しています。