卸売市場の一日

卸売市場の深夜からの一日の動きです。

 

1.入荷

噴火湾・太平洋岸（豊浦から白老）の漁港、北海道内外の産地から、大型トラックに満載された魚介類などの生鮮水産物が、続々と運び込まれます。

市場の一日の幕開けです。

（早い時には、前日の午後に、翌日のせり用の生鮮水産物が運び込まれます。）

 

2.配列

卸売業者が、せりをしやすいように、せりの単位ごとに、種類、生産者、規格別に卸売場へ生鮮水産物を並べます。

 

3.下見

仲卸業者や売買参加者が、品質・鮮度・数量を調べ、価格を予想し、まもなく始まるせりを待ちます。

 

4.せり

せり人の威勢のよいかけ声が、広い場内に響き渡り、せりが始まります。市場が、一日で、最も活気を見せる時間帯です。

 

せり開始時刻：

（夏季）6時15分

（冬季）6時30分

（注）せりには、仲卸業者、売買参加者が参加できます。

 

5.陳列

仲卸業者は、せり落とした生鮮食料品を、市場内にある自分の店舗の売り場に運び、並べ始めます。

 

6.取引

売買参加者や買出人が、仲卸業者の店舗で、生鮮水産物を買い求めます。

 

7.搬出

売買参加者や買出人は、仕入れた生鮮水産物をトラックなどに積み込んで、それぞれの店へ運びます。

（注）10時頃までには、新鮮な生鮮水産物が小売店、スーパー等の店先に出そろいます。

 

8.整理

忙しかった売場は、生鮮水産物の運び出しを終えると、静けさを取り戻します。

卸売業者や仲卸業者は、売上伝票の整理や翌日の生鮮食料品の購入依頼の対応など、その日の整理と翌日の取引の準備を行います。

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