ホーム > ようこそ市長の部屋へ > 記者会見記録 > 【記者会見記録】令和5年4月25日開催
1.市長選を終えて
2.質疑
今日は大変お忙しい中、記者会見にお集まりいただきありがとうございます。先に実施された室蘭市長選挙で多くの市民の皆様方から15,622票の負託をいただき、4期目を就任させていただきました。
今回の選挙戦は三つ巴の戦いと言うことや公共施設の再編の関係などが論点となり、非常に厳しい戦いではありましたが、今回3期12年間の市政運営について一定の信任をいただいたものと考えております。従いましてこれから4年間、自信と責任をもって市政運営を担わせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
今日9時30分に登庁いたしました。多くの職員の皆さんに出迎えていただき、これから4年間しっかりと職員の皆さんとともに、また、市民の皆さんとともに頑張っていこうと、まちづくりに努めていこうと改めて感じたところであります。当選証書をいただいたのち、早速公約の実現に向けた作業を開始しました。33項目今回お示ししておりますが、これらについて今後の6月議会に向けた作業を進めております。中でも選挙戦でいち早く取り組むべきものとして、現下の物価高騰、あるいはエネルギー高騰というところに対しては速やかにというお話をさせていただきました。4月12日に専決処分をさせていただきましたが、低所得子育て世帯への給付金について児童一人当たり5万円の支給というところで今進めております。また、電気・ガス・食料品等の価格の高騰の関係では、低所得世帯支援額1世帯あたり目安として3万円程度としておりますが、こちらにつきましても6月議会で補正すべく指示をしたところであります。
そのほか国の交付金を活用した生活者支援・事業者支援の内容については事務方から国から示された交付メニューについて伺った中で、選挙戦でお話を伺ったところをイメージしながら、もう少し詰めの作業を行っていきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思ってございます。
今回、「住み続けたいまち室蘭」をスローガンに掲げ、4つの公約、4つの確かな柱「安心できるまちづくり」「ものづくりと世界に貢献する港づくり」「潤いある文化・観光・スポーツ振興」「将来を見据えた都市整備と行財政改革」をしっかりと前に進めて取り組んでいきたいと思いますので、皆様方にもご理解ご協力をよろしくお願いいたします。簡単ではありますけれども私からの挨拶とさせていただきます。
(記者)
選挙結果について、今回得票数が市長は15,622票で、相手候補2人を合わせると市長の得票数を上回る19,036票だった。この結果についての見解は。
(市長)
相手2人を足すと私の得票を上回わるが、それぞれの候補者に投じた票であり必ずしもそのすべてが批判票ではないと思うが、今回私に投じていただいた人に感謝しながらも、投じていただけなかった人にも理解をいただけるよう、これまでどおり真摯にまちづくりに、市政運営に取り組んでいきたいと考えている。
(記者)
今回2人の候補者に対して1万9千票入ったということで、これだけ市長に反対したと言えなくもないが、どう考えているか。
(市長)
それぞれの候補者の公約に対して、政策について投じられた票だと考えている。それぞれの皆さんの思いがあると思うが、それらについては引き続き検証しながら市政運営に取り組んでいきたい。
(記者)
今後4年間で最も重視する課題について教えていただきたい。
(市長)
大きくは人口減少対策。特に今回の選挙戦で伺ったことは、事業所では人手不足のところが多くあり、そのためにもこの地域で産み育て生活をして学んで働けるような環境づくりに引き続き取り組んでいくことが大切だと考えている。また、公共施設の再編については今回計画で示したものを着実に実行していく。そのためにも財源の確保、室蘭に投資をしてもらうような取り組みについても、これまでの経験を生かして頑張っていきたい。
(記者)
市職員との関係性について、今後改めて4年間始まるが関係性の構築ということにどのように考えているのか。
(市長)
これまでのやり取りを振り返ったときに、しっかりと決断をして市政運営をしていくというところにあったと思っている。決められない、決断できないところを職員が見たときにリーダーシップの欠如を感じた職員もいたと聞いている。例えば今回の選挙戦でも公共施設については難しいものは難しいが、それでも市民の期待に応えていくかということをしっかりと強く示していくことで職員の信頼を得て、合わせて日ごろからコミュニケーションを図っていきたいと考えている。
(記者)
選挙の出口調査を行った際に、公共施設3施設を廃止する市の方針について賛成か反対かを聞いたが、反対が7割、賛成が3割となったが、それについての受け止めは。
(市長)
聞き方もあると思う。残すか残さないか、賛成か反対かと聞いたら反対という答えが多いと思うが、将来の維持費を考えることも大事である。しかし、単純に施設を廃止して終わりということではなく、新しい形でそこには維持費を軽減するということも含めて説明が十分でなかったのではと思う。市民が安心して暮らせるまちづくりのためには、持続可能な財政運営が成り立つことが必要でありそういうところを強調していきたい。
(記者)
方針を変えるつもりはないのか。今まで示してきたもので進めるのか。
(市長)
その通り。文化センターは室蘭の文化振興で残していきたいことや、だんパラ公園では冬の魅力をどのようにして残していくのかなど、支援のところで理解を得られるような施設についてそれぞれの利用団体、市民の皆さんとどのようなものが生み出せるかを話していきたい。
(記者)
今回第一声の後、一番最初に街頭演説をしたのが高砂町だったが、ベンゼン問題の今後の対応について、どういった考えで進めようとしているのか。
(市長)
第3回の健康調査を4月27・28日の2日間で50人の方を対象に実施する。引き続き事業者としっかり協力する中で、住民の皆さんに対しどういった対応をするのかを決めていきたい。
(記者)
今回市長選の中で、相手候補から説明会を任期中に行うという部分を行えていないとの指摘があったが、説明会についての考え方はどのようになるのか。
(市長)
進捗しているが、少し準備に時間がかかっているところもある。しっかりとした説明は住民の皆さんに引き続き考えを述べていきたいと思っている。時期についてははっきり申し上げられないが、住民の皆様方にしっかりと説明をしていきたいと考えている。
(記者)
職員組合が今回相手候補を支援したことで、今後どのように庁内融和を図っていくのか。そのためにどういう人事を行うのかお聞きしたい。
(市長)
人事は5月11日に特別職の人事をお示しする。適材適所な人事配置をできるように検討を図っていきたい。
(記者)
公約の中で3病院の再編について議論を再開するとしているが、何をいつまでに進めるのか、具体的に教えていただきたい。
(市長)
早速医師会長に挨拶に伺った。これについてはワーキンググループの設置する。今回新型コロナウイルスの3年間で病院経営に非常に影響があるので、これらについて今の状況を再確認しながら第二次中間とりまとめをもとに協議を進めていくという確認をしているが、ワーキンググループについては速やかに行う。
(記者)
再編自体は任期中にできるとお考えか。
(市長)
再編の基本的な方針は各病院の皆様方と引き続き話しながらも、病院経営そのものの状況が変化しているので、私自身もそのようなお話を聞かせていただきながら目指すところは同じだと話を伺っているし、そうしていきたいと考えている。
(記者)
ベンゼン問題について、今回こういう事態になったのは職員にも落ち度はあったと思うが、水道部の体制について変えるとか強化するという考えはあるか。
(市長)
まずはしっかりと住民の健康調査を行うとともに、土壌の関係も道と事業者と話をしている。水道部も限られた人員でやっているが、しっかりと引き続き責任ある対応をできるよう体制の強化について考えていきたい。
(記者)
1番最初に取り組みたい、手を付けたい公約はあるか。
(市長)
物価高・エネルギー高については速やかに進める。また、子育て支援策についても6月議会で予算措置できるところは出す予定で内部で協議を始めている。
(記者)
企業をまわった中で人手不足を実感したとの発言があったが、相手候補が人材確保の戦略会議を立ち上げるということを公約にしていた。人手不足に対して具体的な対策、取り組みなどはあるか。
(市長)
会議体を設置することで人材確保ができるのであればすでにやっている。私も事業者・企業をまわっているが、例えば「てついく」なども1つの例で、地域の地場の産業を再認識する機会は大事だと考えている。また、最近新しい話として聞くのが外国人技能者のことであるが、人材確保についてどのような方法で課題解決をするのか、もう少し全体感を把握した中で対応していきたい。
(記者)
職員団体との関係について、4期目を始めるにあたり3期12年間の反省は無いのか。もう少し早く関係団体との関係を修復しておけば、支持組織が分裂する状況が避けられたのではないかと思うが、どのように分析しているのか。
(市長)
信頼関係は日ごろのやり取りの積み重ね、積み上げだと思っている。計画や財政、財源を含め責任あることを言えているのかも信頼を勝ち取る、信頼を得ることになる。その発言、取り組み一つ一つが、信頼の醸成に繋がっていくと思う。これまでも職員あるいは議会と一緒になって考えて検討していた計画を責任をもってしっかりと伝えることも市長の責任であり、方針を示す中で信用・信頼を得たいと取り組んでいきたいと考えている。実際職員は言いづらいかもしれないが、果たしてみんながみんな相談をしていて私の言うことに耳を貸さない、動かないということではないと思うが、そのような意見があることは真摯に受け止め、これからも大切に関係を築いていきたい。
(記者)
決断の速さやリーダーシップのとりかたなど、10年以上市長職にある人が、決断を早くするために具体的にどんな取り組みをするのか。
(市長)
非常に多くの多様な話があり、市民の中でも選挙の結果があるように多様な意見がある。これまで私が基本としてきたことは市民の皆さんと対話をする中でいろいろな意見を伺うが、それをすべて聞いて判断するには時間がかかってしまう。しかし、そういった中でも説明をしながら時にはそれが時間がかかることもあると思うし、それを選挙の前に示すことで反発、厳しい意見も伺うが、それを乗り越えていくところで市政運営があると思っている。スピード感をもってやることですぐできるものもあるし、住民の意見が分かれるものについては、慎重になりながらもしっかり決断をしていくようなことはある。テーマによって対応はいろいろあると考えるし、時間をかけて信頼を得ることも必要だと思う。
(記者)
公共施設の話で、7割の市民が廃止に反対と回答していたということは結構大きいと思うが、こうした批判の声も相手候補の得票につながったと考えているか。
(市長)
いくらかはあると思う。実際そのように聞いている。
(記者)
それについて考え方を変えることはあるのか。
(市長)
公共施設の廃止について賛成か反対かと聞かれたら、それは反対と答える人が多いと思うが、その背景、財政的な見通しや施設の代替について発信が足りないという指摘が今回の結果を見るとあると感じるので伝え方などを含め、今後も文化団体やスポーツ団体、利用者団体のも施設についてどのような形で残して使っていくのかという話の中で理解を求めていきたい。
(記者)
そこは丁寧に説明をしていくということか。
(市長)
丁寧に、かつ、一緒になって知恵を出していきたいし、知恵を出していただきたいと思う。
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