ホーム > 蒸気機関車D51560号を移設します
「ものづくりのまち」と呼ばれる室蘭のあゆみは、明治半ばに、この地に鉄道が敷かれたことにはじまります。
北海道内陸部の産炭地域で採掘された石炭が運ばれ、そしてこの地から船に積まれて送り出されました。
積み出された石炭は、戦前・戦後と日本の近代化や復興を支え、室蘭は「石炭積み出しのまち」として発展しました。
(写真右:明治末頃、イトツケレップを走る石炭列車)
令和元年11月2日土曜日の10時から、旧室蘭駅舎公園でクラウドファンディング支援者の方にD51560号に「仕上げの一塗り」をいただき、移設に伴う一連の工程が完了いたしました。
引き続き、記念セレモニーを開催し、地元町会や小学生、機友会の村田会長などにテープカットをいただきました。少し肌寒い秋晴れの中、式典前後から観覧に多くの方が訪れていただき、公園にこのたび設置したSLをモチーフにした遊具で楽しむ子ども達の姿などもみられ、盛会な供用開始となりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
同日の夕刻からは、ライトアップ及び前照灯の点灯も開始いたしました。毎日12時には、汽笛の再現音を鳴らしています。是非お立ち寄りいただきご観覧ください。
前日搬送した蒸気機関車と炭水車を旧室蘭駅舎公園に積み卸し、設置しました。上屋等の整備をこののち行います。
いよいよ移設実施当日となりました。雨の中ですが、今朝から、クレーンでのつり上げと、運搬用のトレーラーへの積み込みが進んでいます。予定通り、本日21時から移設を行う予定です。
21時に炭水車から搬出をはじめ、その後予定通り蒸気機関車が旧室蘭駅舎公園に向け出発しました。沿道には延べ560名ものかたが観覧にお越しになりました。
室蘭市青少年科学館には、蒸気機関車D51560号が、保管されています。
昭和15年11月12日苗穂工場製。昭和49年7月に廃車になるまで、延べ2,736,849kmも走り続けた車両です。
室蘭本線はもとより全道各地で物資の輸送を行い、その役目を終えた今、科学館の奥でたたずんでいます。
鉄道により発展した室蘭、また運ばれた石炭が、日本のあゆみを支えたことを知る人は、現在少なくなっています。
だからこそ、多くの皆様に関心を持ってもらいたいのです。それは、私たち自身のあゆみを知ることだからです。
このことをより多くの方に知っていただくため、本市に残る鉄道資産、蒸気機関車D51560号を移設し、活用します。
蒸気機関車D51560号の移設に合わせ、旧室蘭駅舎と一体でのライトアップに、広くご支援をいただくクラウドファンディング事業として実施いたしました。
目標額100万円を超える多くのご支援を、全国の皆様から頂戴しました。ありがとうございます。
ポストカードなどご支援の返礼につきましては、お送りするのが遅延し大変申し訳ございません。ようやく完成いたしまして、ポストカード・ペーパークラフトとも、12月17日に発送いたしました。
芳名版につきましては、11月2日蒸気機関車D51560号の公開開始にあわせ、旧室蘭駅舎内に設置いたしました。是非お立ち寄りをお願いいたします。
(写真:ペーパークラフトの完成写真)
このたびの「まちづくり協議会蒸気機関車移設活用ワークショップ」において、参加者の皆様から出されている意見や議論の内容を広くお知らせするとともに、あわせてシールアンケートを実施します。是非ご来場・ご参加をお願いします。(終了しました。ありがとうございます)
〇日時:平成30年8月7日(火曜日)~21日(火曜日)
〇会場:青少年科学館、図書館、旧室蘭駅舎、わたれーる(東室蘭駅連絡通路)
(*同じ内容を4カ所で同時に掲出しています)
〇シールアンケート:まちづくり協議会でのご意見から、「自分の考えに近い」と思う内容にシールを貼る形で、ご意見をお寄せください。こうした取り組みも行います
現在、この蒸気機関車の維持整備については、旧国鉄OB「機友会」の皆様に、長年ご協力をいただいています。
この機関車をよりよく維持してゆくためには、機友会の皆様の整備技術を、将来にわたり継承してゆくことが不可欠です。
このため、機友会の皆様の整備に、平成29度から市職員も参加させていただくこととしました。
メンテナンスは今後も毎月行っています。
蒸気機関車や鉄道にご興味ある方、参加してみませんか。メンテナンスの詳細については、次のページで紹介しています。
お問い合わせ
教育部生涯学習課[文化振興]
住所:〒051-8511 室蘭市幸町1番2号
電話:0143-22-5094
ファクス:0143-22-6602
Eメール:syougaigakusyuu@city.muroran.lg.jp
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