「特別支援教育」は、障がいがあるお子さん一人ひとりに適切な指導や必要な支援を柔軟に行うことで、それぞれのお子さんが持つ能力や可能性を十分に発揮させ、自立した社会生活を送るために必要な力を育てることを目的にしています。
室蘭市では、障がいがあるお子さんの状態を踏まえ、自立した社会生活の実現に向けて、関係機関と連携して計画的・継続的に教育的支援を行っています。
室蘭市の小中学校に開設されている教室は以下のとおりです。
特別な教育的支援を必要とする児童生徒の実態把握や校内支援体制の検討等を行うため各校に設置されている組織です。主に校長、教頭、担任、特別支援教育コーディネーター、スクールカウンセラーなど関係職員で構成されています。
各校の教員の中で、学校外の関係者や福祉・医療等の関係機関との窓口および保護者に対する連絡調整の役割を担う者として位置づけられている教員をさします。
特別支援学級は、児童生徒一人ひとりの実態に応じた指導を行うため、少人数学級となっています。また、基本的には、小・中学校の学習指導要領に沿って教育が行われますが、児童生徒の実態に応じて「特別の教育課程」も編成できるようになっています。また、通常の学級との交流及び共同学習の機会が実態に応じて設けられています。
室蘭市では、下記の特別支援学級を設置しています。
また、学級の種類によっては、通学区域が決められている場合があります。詳細につきましては、学校教育課(22-5055)までご連絡ください。
認知、推理、判断などの知的機能の発達に有意な遅れがみられ、日常生活を営む上で一部介助を必要とし、社会生活などへの適応が難しい状態の児童生徒を対象とした学級です。
学習については、一人ひとりの状態に合わせた個別での学習が基本となりますが、日常生活との関連性を持たせた指導を行う場合もあります。
自閉症又はそれに類するもので意思疎通や対人関係の形成が困難である児童や、心理的な要因による選択性かん黙等があり社会生活への適応が困難である児童生徒を対象とした学級です。
基本的には通常の学級と同じ教科等を学習していますが、それらに加え、自閉症などの子どもには、対人関係の形成や生活に必要なルールなどに関することを学習しています。また、選択性かん黙などの子どもは、心理的安定や集団参加に関することを学習しています。
慢性の呼吸器疾患その他の病気のための診断を受け、持続的または間欠的に医療または生活管理が必要となる児童生徒や身体虚弱の状態が持続的に生活の管理を必要とする児童生徒を対象とした学級です。
基本的には、通常の学級と同じ教科等を学習していますが、病気の状態等を考慮しながら、運動量の調整や服薬管理など、健康状態の維持や改善を図る学習を行うこともあります。また、可能な範囲で通常学級の児童生徒と交流および共同学習を行っています。
弱視レンズ等の使用によっても教科書で使用される程度の大きさの文字や図形、写真等の認識が困難な児童生徒を対象とした学級です。
授業は通常の学級と同じ内容を学習しますが、拡大教科書等の拡大教材、照明の調整など、一人ひとりにあった教材・教具や学習環境を整備して指導しています。
また、遠・近弱視レンズや拡大読書器などの視覚補助具を活用するための指導や、視覚によってものを認識する力を高める指導等を行っています。
室蘭市では、地球岬小学校、白蘭小学校、星蘭中学校、本室蘭中学校が拠点校となっています。
拠点校 | 通学対象校区 |
室蘭市立地球岬小学校 | みなと小、地球岬小、海陽小、 |
室蘭市立白蘭小学校 | 天神小、旭ヶ丘小、八丁平小、蘭北小、白蘭小、喜門岱小 |
室蘭市立星蘭中学校 | 室蘭西中、星蘭中、翔陽中 |
室蘭市立本室蘭中学校 | 東明中、桜蘭中、港北中、本室蘭中 |
補聴器等を使用しても通常の会話の中の話し声を理解することが困難さが見られる児童生徒を対象とした学級です。
授業は通常の学級と同じ内容を学習しますが、補聴器の効果的な使用方法や正しい発音練習や抽象的な言葉の理解や教科に関する学習など一人ひとりの状態に合わせた指導も行っています。
また、必要に応じてFM送信機を教室に設置し、授業に集中できるよう環境整備も行っています。
室蘭市では、天神小学校、白蘭小学校、東明中学校、本室蘭中学校が拠点校となっています。
拠点校 | 通学対象校区 |
室蘭市立天神小学校 | 地球岬小、海陽小、天神小、旭ヶ丘小、八丁平小 |
室蘭市立白蘭小学校 | みなと小、蘭北小、白蘭小、喜門岱小 |
室蘭市立東明中学校 | 星蘭中、翔陽中、東明中、桜蘭中 |
室蘭市立本室蘭中学校 | 室蘭西中、港北中、本室蘭中 |
病気やけが等により、身体の動きに関わる器官が損なわれ、歩行や食事、筆記などの日常生活において多少の困難さがみられる児童生徒を対象とした学級です。
授業は通常の学級と同じ内容を学習しますが、自立活動の時間として歩行や筆記に必要な運動動作を高める学習を指導しています。
室蘭市では地球岬小学校・海陽小学校、星蘭中学校・翔陽中学校が拠点校となっており、スロープやエレベーターの設置など学校内のバリアフリー化に配慮しています。
拠点校 | 通学対象校区 |
室蘭市立地球岬小学校 | みなと小、地球岬小 |
室蘭市立海陽小学校 | 海陽小、天神小、旭ヶ丘小、八丁平小、蘭北小、白蘭小、喜門岱小 |
室蘭市立星蘭中学校 | 室蘭西中、星蘭中 |
室蘭市立翔陽中学校 | 翔陽中、東明中、桜蘭中、港北中、本室蘭中 |
構音器官の障がいによる発音の誤りや、吃音等によりことばのなめらかさに課題がある場合、また発語の少なさ、対人とのコミュニケーションにおいて困難さがある児童を対象とした通級制の学級です。
教室では、一人ひとりの状態に応じて正しい発音の認知や模倣などの発音・発語指導の他、斉読法や遊びの指導を通じてなめらかさの改善を図る指導等が行われています。
通級制のため、普段は校区内の学校に在籍し週1~5回程度、指定校に通級することになります。
設置校 | 通学対象校区 |
室蘭市立みなと小学校 | みなと小、地球岬小 |
室蘭市立海陽小学校 | 海陽小、天神小、旭ヶ丘小 |
室蘭市立蘭北小学校 | 八丁平小、蘭北小、白蘭小、喜門岱小 |
室蘭市では、障がいのあるお子さんの就学について、室蘭市内の小中学校の教諭や関係行政機関職員、学識経験者等で構成する「室蘭市教育支援委員会」で検討し、保護者との合意形成をもとに最終決定しています。
お子さまの就学、進学について相談したいことがありましたら、現在通っている幼稚園や保育所、学校または学校教育課(電話:22-5055)までご相談ください。
また、毎年10月から11月頃に新小学1年生となる未就学児を対象とした「就学時健診」の会場でも就学相談を実施しております。希望される場合は、事前に学校教育課(電話:22-5055)までご連絡ください。
お問い合わせ
教育部学校教育課
住所:〒051-8511 室蘭市幸町1番2号
電話:0143-22-5055
ファクス:0143-22-6602
Eメール:gakkou-kyouiku@city.muroran.lg.jp
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