観光・移住・就職情報 > 遊ぶ・体験する > ネイチャーウオッチング
このページでは、室蘭市を代表する観光の一つであるネイチャーウオッチングについて紹介しています。
アイヌの人たちは測量山をホシケサンペ(先に出てくるものという意味)と呼び、漁に出て帰るときの目印にしていました。しかし、野鳥たちは、それよりはるか昔から渡りの中継地として、目印にしていたのです。
測量山は北や南に渡る鳥たちの中継地、そして繁殖地として、これまで200種類もの野鳥が観察されており、市街地に残る貴重な自然です。
散策路が縦横に走る女測量山一帯が探鳥会のコースとしてよく利用され、1年中見られるシジュウカラやアカゲラをはじめ、春はウグイス、オオルリ、コルリ、キビタキ、クロツグミなどの野鳥を見たり、声を聞いたり楽しむことができます。また、秋にはホオジロ、ヒヨドリなどの群れで賑わい、冬は、上空にオジロワシの勇姿を見ることも珍しくはありません。まれにクマゲラも訪れます。
ハヤブサは、測量山で繁殖する唯一のタカで、断崖沿いに営巣しており、1年中見ることができます。
その名の通り、時速200キロメートルを超えるスピードで急降下し、獲物に襲いかかります。
測量山は、渡り鳥のコースになっており、エサになる小鳥が多いこと、人をも近づけない険しい断崖で、安全な営巣ができることなど、全国的に大変貴重な繁殖地となっています。
しかし、その数はわずか7から8つがい(1つがいの縄張りが約2キロメートルといわれています)程度です。
室蘭のハヤブサの雄姿は、テレビなどで、何回も紹介され、今では全国的に人気を集めています。
春から秋にかけ、多くのイルカが回遊する室蘭近海は、ミンククジラ、シャチ、オットセイといった海洋ほ乳動物との出会いの確立が高い海域です。
大海原を泳ぐイルカやクジラは、現在、日本国内では、小笠原、高知、沖縄など限られた区域でしか見ることができません。
(注)平成21年3月「ほっかいどうムラの宝物さがしプロジェクト」の「ムラの宝物」に登録(NPO法人北海道遺産協議会)
地球史上最大の動物―クジラ。つい最近まで食の対象でしかありませんでしたが、最近その価値観が変わろうとしています。胃を満たすものから、心を満たすものへと…。
イルカ・クジラウオッチングが世界的に脚光を浴びたのは、つい最近のこと。世界で最初にウオッチングを事業化したのは、1975年にアメリカの東海岸にある、プロビンスタウン。人口わずか4,000人の町ですが、今では夏休みの期間中だけでも、15万人の観光客が滞在しているそうです。
現在、世界で事業化しているところは、アメリカ、カナダ、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランドくらいで、国内では、小笠原、沖縄、高知(高知市、室戸市、大方町)、北海道では室蘭市と標津町だけです。
北海道で最初にウオッチングを提唱したのは、10億円の基金を集め、それを基に室蘭の再活性化を目指す市民団体「室蘭再開発市民協議会」(略称:室蘭ルネッサンス)でした。テストウオッチング実施後、民間の会社がウオッチング船を運航し事業化しています。
コンセプトは、人と海と生物の触れ合いを通じて、新しい文化価値を創造し、それを新しい観光資源としてつくり出し、マチの活性化につなげようというものです。
最近でも漁業関係者などに目撃されているクジラ。その昔はどうだったのでしょう。今から200年ほど前の北海道探検記録によると「噴火湾で潮を吹く多くのクジラを見て、まるで絵を見ているようだ」という記録が残っています。
室蘭八幡宮は、浜に打ち上がったクジラを売った代金を造営費に充てたことから、「鯨八幡」の愛称を持っています。
また、室蘭には、明治末期から昭和25年まで捕鯨会社もあり、活発な捕鯨活動も行なわれていました。
(捕鯨会社は現在の市立室蘭水族館の所にありました)
こうしたことから、室蘭でのイルカ・クジラウオッチングの可能性を探るため、平成2年2月には専門家3人を招いてシンポジウムを実施したり、平成2年中には15回(3月29日から8月26日まで)の資源調査(クルーザーなどによるテストウオッチング)を実施しました。
その結果、
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経済部観光課
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電話:0143-25-3320
ファクス:0143-25-2478
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