白鳥大橋
このページでは、室蘭市の白鳥大橋を紹介しています。
白鳥大橋の概要

- 路線名:一般国道37号
区間:室蘭市陣屋町から同祝津町
車線数:2車線
幅員:14.25メートル
橋長:1,380メートル
航路限界:TP+54.45メートル
航路幅:300メートル
形式:3径間2ヒンジ補剛吊橋(側塔付)
白鳥大橋の特徴
主塔基礎工事(しゅとうきそこうじ)
地中連続壁併用逆巻剛体基礎工法を採用しています。(世界初)また、人工島の中詰材に発電所からでる石炭灰を使用しました。
側塔(そくとう)
白鳥大橋は2基の側塔がついておりこの側塔が白鳥大橋をより一層美しい橋にしています。
通常つり橋は側塔がないものが多く、国内では大鳴門橋が側塔を1基持つだけです。
主塔(しゅとう)
白鳥大橋の主塔は、複雑な骨組みが入らず、4カ所の水平材だけのスマートなラーメン形式が採用されています。
補剛桁(ほごうけた)
白鳥大橋の補剛桁は、側面に長方形の鋭角なフェアリングという飛行機の翼のような部材が取り付けられた箱桁となっています。
これにより強風時や、着雪状態での風に対して大変安定性が高い橋となりました。
ケーブル
白鳥大橋のケーブルストランド(メーンケーブル)は直径5.2ミリメートルのピアノ線127本を6角形に束ね、これをさらに52本束ね直径47センチメートルにもなっています。
また、常に風雨にさらされるケーブルを保護するため、世界で初めてS字型ワイヤーと特殊塗料によるラッピングが採用されています。
技術
白鳥大橋は積雪寒冷地における国内初のつり橋として建設されたことから、着雪を除去する技術や、振り子の原理を利用しコンピュータ制御により振動を除去する(ハイブリッド型TMD)など、多くの技術的特徴を持っています。
年表

- 昭和26年室蘭港港口への湾橋建設構想が寄稿される。
- 昭和30年初代室蘭開発建設部長の猪瀬寧雄氏が室蘭民報の「初夢特集」に湾口連絡橋を提言。
- 昭和42年「室蘭圏幹線道路建設促進期成会」を設立。白老町以西の当時の胆振9市町村、各経済団体、企業等が国への陳情運動を開始。
- 昭和56年白鳥大橋建設に向けて測量試験に入る。
- 昭和57年白鳥大橋の都市計画が決定。
- 昭和60年白鳥大橋建設工事が着工。
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- 平成5年11月末約500個の作業用ライトが点灯。
- 平成7年5月9日車道部分となる橋けたの工事が開始。
- 平成8年通行料「当面無料化」の方針が決定。
- 平成10年5月31日白鳥大橋ウォーク開催。
- 平成10年6月6日白鳥大橋サイクリング開催。
- 平成10年6月7日白鳥大橋完成記念ハーフマラソン開催。
- 平成10年6月13日白鳥大橋開通。
- 平成10年7月31日~8月9日第1回スワンフェスタ開催。
- 平成11年3月31日1,000キロワット風車稼動。
- 平成11年7月25日白鳥大橋ウォーク開催。
- 平成13年9月16日ツールド北海道開催。
- 平成14年9月8日ハーフマラソン開催。
- 平成20年8月3日白鳥大橋ウォーク・室蘭トライアスロン開催。
- 平成21年3月白鳥大橋と白鳥大橋記念館「みたら室蘭」が、「ほっかいどうムラの宝物さがしプロジェクト」の「ムラの宝物」に登録(NPO法人北海道遺産協議会)。
- 平成21年11月17日1,000キロワット風車建替稼動。
- 平成24年10月8日室蘭市開港140年・市制施行90年記念白鳥大橋ハーフマラソン・ウォーク開催。
- 室蘭市ではこの白鳥大橋をイルミネーションとライトアップで装飾するほか、市内各所に白鳥大橋ビューポイントの展望台を整備しました。
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- また、貴重な資料と工事の記録を伝える白鳥大橋記念館が平成10年4月17日にオープンしました。
- 白鳥大橋記念館(道の駅「みたら室蘭」)のページへ