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市政方針

令和2年第1回市議会定例会において市長が説明した「市政方針」について、全文を掲載します。

令和2年第1回市議会定例会市政方針説明

令和2年第1回市議会定例会市政方針説明(令和2年2月26日)(PDF:205KB)

目次

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1.はじめに

2.市政運営の基本姿勢

3.誇り輝く室蘭を目指して

1.安心できるまちづくり

2.ものづくりのまちが挑む北の先端産業都市づくり

3.潤いある観光・文化・スポーツ振興

4.世界に貢献する港づくり

5.将来を見据えた公共施設整備と行財政改革

4.むすび

本文

1.はじめに

令和2年第1回市議会定例会の開会に当たり、市政運営に対する私の所信と主な取り組みを申し上げます。

昨年の統一地方選挙で3期目の市政運営を担わせていただいてから約10か月が経過しました。

この間、北海道胆振東部地震で被災した中央地区の空きビル解体や待機児童解消に向けた取り組みなど、市民の安全安心に関わる課題に対応してきたほか、水素エネルギー産業展開の可能性調査など将来に向けた取り組みを進めたところであり、これからも目の前の課題に向き合い、一つひとつの取り組みを形にしながら、本市の有する可能性をさらに広げていく決意であります。

今、本市の経済動向に目を向けると、製造業を中心に新たな企業進出や新工場の稼働、高炉改修の発表など明るい動きがある一方で、米中貿易摩擦、新型コロナウイルスによる経済の停滞や観光への影響に対する懸念、そして、多くの業種で働き手確保が依然深刻な課題となっています。

人口減少に伴う様々な課題は地方においてより深刻ですが、近年は情報技術による地方の課題解決に価値を見いだす企業の動きが広がりつつあり、本市においても昨年のIT関連企業に続き、新たに先端技術開発を手掛ける大手企業の進出も決定しました。

今、地方にこそチャンスがあるとの認識のもと、刻々と変化する社会情勢に対応し、民間の動きを逃すことなく地域の課題解決や活性化につなげるため、挑戦する姿勢を常に持ちながら、将来に希望の持てるまちづくりを進めていきます。

 

2.市政運営の基本姿勢

はじめに、市政運営の基本的な考え方を申し上げます。

新年度は、総合計画をはじめ総合戦略・都市計画マスタープラン・観光振興計画など重要な計画がスタートする年であり、中長期的な展望に立ったまちづくりの一歩を踏み出すとともに、3期目初の通年予算編成として、「誇り輝く室蘭」の実現に向けた取り組みを着実に推進します。

最重要課題である人口減少対策については、これまでの成果や課題を踏まえ、定住人口や交流人口の創出・拡大に向けて政策を総動員するとともに、将来人口を見据え、安心して住み続けられる持続可能なまちづくりを進めていきます。

定住促進に向けては、若者にとって働きたくなる多様な雇用の場の創出や、安心して子どもを育てられる環境づくり、さらにこれから結婚し子どもを産み育てたいと希望する世代にも目を向けるなど、新たな視点を加えながら取り組んでいきます。

また、東京オリンピック聖火リレーや民族共生象徴空間「ウポポイ」開設など、本市を国内外にPRする機会を活かし、稼ぐ観光の視点を踏まえた新たな取り組みを進め、交流人口の拡大につなげていきます。

コンパクトで暮らしやすいまちづくりでは、室蘭駅周辺・東室蘭駅周辺地区のまちづくりについて、公共施設整備や民間投資の動き、関連して発生する跡地活用なども踏まえた将来ビジョンを示し、市民と共有しながら、住民主体による地区別構想策定につなげていきます。

まちづくりを支える持続可能な財政基盤の確立に向けて、選択と集中の視点を持った一層の行政改革を進めながら、市民が希望を感じ、住み続けたいと思えるまちの実現に向かって全力を注いでいきます。

 

3.誇り輝く室蘭を目指して

次に「誇り輝く室蘭」の実現に向けた5つの戦略方針に基づく主な施策を申し上げます。

なお、教育行政に係る基本的な考え方や施策については、教育長より、教育行政方針として申し上げます。

1.安心できるまちづくり

はじめに「安心できるまちづくり」であります。

これまで力を入れてきた子育て応援プランなどの取り組みが市民の満足度向上につながっており、今後は子育て世代に必要とする情報が適切に届くよう、子育て応援団とも連携し、官民一体となった様々な情報発信の取り組みを進めます。

子育て環境については、保育所や認定こども園の開設を通じて待機児童の解消に取り組むとともに、八丁平スクール児童館を増設し、登録児童の増加に対応します。

また、室蘭で結婚や子育てしたいという若い世代の希望に応えるため、出会いの場づくりを支援するほか、結婚・出産を契機に市内で転居する世帯に対し、国の制度も活用した家賃等の助成を行うなど、子育て前の段階から切れ目のない支援を行い、定住促進を図ります。

教育環境整備については、4月に開校する天神小学校のグラウンド・外構整備のほか、地球岬小学校の増築を進めます。

健康寿命の延伸に向けては、ピロリ菌検査等を通じたがん対策のほか、フレイル対策に着目した介護予防など、効果的な取り組みをとりまとめて発信し、市民の健康に対する意識の向上を図るとともに、高齢者の外出支援について、路線バス事業者と連携し、ふれあいパスに加えて、新たにワンコインパスを導入し、公共交通の利用促進にもつなげます。

災害に強いまちづくりでは、非常時における本庁舎の代替施設となる室蘭西中学校のネットワーク環境を整備するほか、国土強靭化地域計画の策定に着手します。

地域医療の確保に向けては、地域医療連携・再編等推進協議会における議論や地域医療構想の進め方も踏まえ、北海道とも連携しながら、持続可能な医療提供体制の確保に向けた取り組みを進めます。

消防・救急機能の強化では、心電図伝送システムを救急車全車に配備するとともに、外国人からの119番通報等に対応するため通訳サービスを導入します。

障がい者支援の取り組みでは、本市で約30年振りに開催される全道ろうあ者大会を契機に、さらなる手話の普及と理解の促進を図ります。

 

2.ものづくりのまちが挑む北の先端産業都市づくり

次に「ものづくりのまちが挑む北の先端産業都市づくり」であります。

脱炭素社会の構築や持続可能な開発目標・SDGsなど世界的な潮流を捉えた中で、本市産業の持続的な発展を目指し新たに策定する成長産業振興ビジョンに基づき、環境エネルギー産業の推進や新たな成長産業の創出に向けた様々な取り組みを進めていきます。

水素エネルギー産業の展開については、実証事業や海外視察調査の成果を発信するフォーラムを開催するほか、将来的なCO2フリー水素の輸入などを視野に、欧州先進地との協定締結等に向けた取り組みを進めます。

市内企業の生産性向上に向けては、AI・IoT等の導入を支援し、航空機産業参入の動きにもつなげていきます。

また、近年のIT企業進出の動きを踏まえ、試行的に入居できるサテライトオフィスを整備し、首都圏企業等の利用促進を図るとともに、室蘭工業大学とも連携しながら効果的な誘致策を検討し、若者の多様な雇用の場の創出につなげます。

働き手確保の取り組みでは、企業と連携し、社員の奨学金返還を支援することで市内就職及び定着の促進を図るとともに、移住支援金制度の周知に努め、出身者等のUターンを促進します。

PCB廃棄物処理事業の対応では、期限内の確実な処理に向けて、町内会が所有する街路灯や会館照明器具などの含有調査を実施します。

商業振興については、市内でも幅広い分野で起業の動きが見られることから、商店街づくりサポートセンターと連携しながら個々のニーズに応じた相談や支援を行い、新たな創業につなげていきます。

 

3.潤いある観光・文化・スポーツ振興

次に「潤いある観光・文化・スポーツ振興」であります。

昨年リニューアルした道の駅みたら室蘭や炭鉄港などの新たな観光資源を活かし、エリアとしての魅力向上や観光客の滞在・消費を促す稼ぐ観光を推進するため、新たな観光振興計画に基づく取り組みを進めていきます。

市外から多くの人を誘客する基盤イベントを育てるため、支援制度を新たに創設するとともに、チキウ岬灯台が今年で点灯100周年を迎えるにあたり、記念事業を開催します。

広域連携による観光振興では、炭鉄港の構成文化財に関する講演会開催や各施設に案内板を新設し周知を図るほか、森町と連携し、森蘭航路を活用したツアーに対する助成を行い、旅行商品としての利用定着を図るとともに、ウポポイ開設にあわせたプロモーションや市民見学会を実施します。

また、大学があるまちの強みを活かして、室蘭工業大学が関係する学会等の市内開催を支援し、交流人口の拡大にもつなげます。

室蘭岳山麓総合公園の四季を通じた魅力向上に向けては、事業者へのヒアリングなど民間活力導入の可能性について検討していきます。

(仮称)環境科学館・図書館については、令和3年度開設に向けて建設を進めるとともに、(仮称)総合体育館の建設に着手するほか、祝津公園サッカーコート整備に向けた測量調査を実施します。

 

4.世界に貢献する港づくり

次に「世界に貢献する港づくり」であります。

フェリー航路については、宮古港への寄港休止が発表されましたが、商工会議所等とも連携し地元での一層の航路利用促進を図りながら、貨物の動向や利用者ニーズの把握など情報収集を行い、ポートセールスや関係機関等への要望など粘り強く取り組んでいきます。

また、観光や防災など、フェリー就航を縁につながった交流事業については、宮古市とも連携しながら取り組んでいきます。

新たな港の活用に向けては、大型クルーズ船受け入れも見据えた祝津埠頭の岸壁改良を国と連携して進めるとともに、増加傾向にあるクルーズ船のさらなる誘致に向けたポートセールスに取り組みます。

将来を見据えた港づくりでは、企業活動や社会情勢を踏まえた今後の物流動向への対応、既存ストックの有効活用による施設整備を行うため、港湾計画を改訂するほか、長期的な視点から洋上風力発電や水素供給基地など新たな環境・エネルギー分野での活用を検討します。

そして、令和4年度に迎える開港150年・市制施行100年に向けて、市内の様々な分野から参加いただく実行委員会を立ち上げるとともに、記念事業に向けた機運を高めていくため基金を造成するほか、本市の魅力を市民と一緒に掘り起こし、新たなまちのイメージづくりを進めます。

 
5.将来を見据えた公共施設整備と行財政改革

次に「将来を見据えた公共施設整備と行財政改革」であります。

新年度の一般会計予算は、税制改正等による市税の減少や広域廃棄物処理施設の延命化に伴う負担金の増加などから非常に厳しい予算編成となり、公共施設等整備基金の取り崩しなどにより収支均衡を図ったものであり、今後も厳しい財政状況が見込まれることから、不断の努力で行財政改革を推進していきます。

歳入確保の取り組みでは、新たに入湯税の導入や学校開放事業等の利用料を見直すほか、受益者負担の見直しに着手します。

ごみ処理・リサイクル事業では、ごみの減量、資源化を進めるとともに、収集頻度やステーション集約等のほか、処理手数料の適正化を検討します。

業務の効率化に加え公共建築物の適正かつ効果的な管理体制を構築するため、修繕や改修工事等の業務を都市建設部に一元化していきます。

企業会計の経営改善に向けては、新年度より水道料金を改定するほか、港湾会計・卸売市場会計の経営戦略や市立室蘭総合病院の新経営改革プランを策定します。

立地適正化計画の推進では、老朽空家等活用支援助成の要件を拡充し、居住誘導区域内の空家解消と土地活用を図るほか、人口定住の視点から本市の実情に合った空家の有効活用策を検討するとともに、室蘭駅周辺地区の賑わい創出に向けて、オープンスペースを活用したイベント開催やみなとまち散策路の案内板をリニューアルします。

また、持続可能な公共交通網の構築に向けて、バス路線のダイヤ改正に伴う減便の影響調査等を行い、事業者と連携して将来的な路線のあり方を検討していきます。

公共施設整備では、新火葬場の外構整備や東町たいわ団地の建替事業、白鳥台集会所建設のほか、サンライフ室蘭への図書館本輪西分室移設にあわせて、講習室の改修を行います。

 

4.むすび

以上、令和2年度における市政運営の基本姿勢と主な施策について申し上げました。

先月千葉市で開催された、オープンデータを使いまちの魅力をプレゼンテーションする全国大会に本市からも高校生が参加し、室蘭の魅力を存分に発表していただきました。

参加した高校生の一人が「今まで知らなかった良いところがわかり地元が好きになった。もっと自分のまちを知りたい気持ちが強くなり、進学は地元大学を目指します。」と話したのが心に残っています。

まちを知り、好きになり、住み続けたいと思う、まちづくりにとって最も大切なことを改めて実感した瞬間でした。

昨年実施したアンケートでは、世代を問わず7割以上の市民がまちに愛着を持ち、住みやすい、住み続けたいと答えています。

しかし一方で、人口減少が続く厳しい状況があり、就職事情や親族との同居、住宅の問題など様々な理由で、ふるさと室蘭を離れる人がいます。

一人ひとりの住み続けたいという思いに応え、安心できる、希望の持てるまちを実現することが私の使命であり、市民に寄り添いながら、未来に向けた挑戦と努力を重ねていきます。

新年度より新たな総合計画がスタートしますが、10年後「室蘭が好き」と笑顔で話し、生き生きと活躍する人であふれる、今以上に魅力的なまちに向かって、市民と目指す姿を共有し、共に歩みを進めていきます。

終わりに際し、議員並びに市民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。

 

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