平成22年第16回会議記録
審議会等の名称
室蘭市情報公開・個人情報保護審査会(第16回)
開催日時
平成22年12月17日
15時から16時50分まで
開催場所
室蘭市役所2階1号会議室
出席者
会長:奈良泰哉
高橋國夫委員、三村美代子委員、小林進委員、野原ひろみ委員
(注)事務局:川島総務課長、坂口法規係長、齋藤法規係主査、成田法規係主事
(注)諮問事項説明員:川本介護福祉課長、赤石福祉総務係長
次回開催予定
未定
傍聴の可否
否
会議の内容
会議記録の要約
会議次第
(1)会長・副会長の選任
(2)諮問事項の審議
オンライン結合による保有個人情報の外部提供について
(高齢者情報支援システムによる室蘭市社会福祉協議会へのデータ提供)
(室蘭市情報公開条例第10条)
議事の概要
(1)会長・副会長の選任
審査会に先立ち、事務局から、10月1日から新たな任期となったが、全員に留任頂いたため、引き続き奈良委員に会長を、高橋委員に副会長をお願いしたい旨あり、全員一致で了承された。
(2)諮問事項の審議
1.諮問事項説明員から、オンライン結合による室蘭市社会福祉協議会への情報提供について次のように説明がなされた。
現在市では65歳以上の高齢者に関する情報を一元的に管理するため、関係課が独立したシステムで管理している情報を統合した、高齢者情報支援システムを導入することを計画しているが、そのシステムの中に室蘭市社会福祉協議会(以下「社協」という。)が持っている情報を取り込み、社協とオンライン結合することにより、市と社協とでリアルタイムに情報の更新・共有を図り、高齢者福祉の向上を図ることを考えている。
2.諮問事項について、各委員により次のように審議がなされた。
- 市の情報と社協の情報をなぜ今一緒にしようとするのか。
(回答)市と社協とお互いに、対象者にどういった支援サービスをそれぞれ行っているかを把握していないので、保有情報の共有が必要と考えている。
情報を共有するメリットは。
(回答)市と社協とで提供しているサービスに重複している部分はないが、お互いが持つ情報が増えることで、対象者に必要なサービスを迅速に提供できるようになる。また、これによって得られた情報をこれからの福祉施策に反映し、この先新たなサービスを提供していくためにも必要と考えている。
市が社協に提供する情報が多いが、社協がそれだけの情報を持つ必要性があるのか。社協との情報共有それ自体が目的となっていないか。
(回答)社協は地域の現場で福祉を実践している団体であり、社協の事業をよりよくするためにも情報の共有化は必要と考えている。
市と社協は組織が別なところに意味があるのではないか。社協から情報をもらうだけとはできないか。もし情報を共有するとしても提供する情報を一部制限したりはできないのか。
(回答)市と社協とはお互いを補完するような事業構成になっているので、片務的な情報の提供になってしまうのは相応しくないと考えている。また、システムの仕様上、情報の一部のみの共有はできない。
セキュリティについてはどうなっているのか。
(回答)ネットワークについては、社協の事務所が近くにあるので、市のネットワークに社協が参加する形となり、機器についても市が用意したパソコンを使う予定なため、新たに外部接続のためのセキュリティを整備する必要はない。規定については、現在は社協に個人情報管理のための内規しかないため、北海道社会福祉協議会の個人情報保護規定を参考に規定整備を図る予定であるほか、職員に対する研修を行うと聞いている。市としても規定整備への指導・助言を行う。
社協以外の社会福祉団体から情報の提供の要請があった場合どうするのか。
(回答)ネットワークや規定、市との関係性から判断することになると思うが、現時点では社協以外の団体に提供するという考えは持っていない。
住民福祉の向上のためであり、市と社協の事業の利用者にとってマイナスとならず、また、緊急時を想定した場合、迅速な対応が必要と考えられるため、オンライン結合について賛成意見多数で承認された。
答申については、市から情報を提供する団体の基準の明確化、社協において情報の適正な管理と利用等を付帯意見とすることとし、各委員に了承された。