昭和63年に市民の協力により開館した「港の文学館」には、室蘭にゆかりの文化著名人が記した原稿などを展示しています。
あわせて室蘭出身で活躍中の著名な文化人の展示コーナーがあり、室蘭の文学に触れることが出来ます。

ホームページご案内
(住所) 〒051-0022室蘭市海岸町3丁目6番12号(電話・FAX) (0143)22-1501
(開館) 昭和63年10月21日鉄筋コンクリート造4階建地下1階
(開館時間)火~日10時00分~17時00分
(休 館 日)月曜日、祝日の翌日、年末年始
(入館料)無料
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八木義德は室蘭郡室蘭町大町(現室蘭市中央町1丁目)33番地に、父田中好治、母八木セイの次男として出生。当時父は町立室蘭病院長でした。大正13年(1924)年武揚尋常高等小学校を卒業。同年室蘭中学校(現室蘭栄高等学校)に入学、剣道に熱中します。昭和6年、当局の左翼学生弾圧により北大を自主退学して室蘭に帰り、その後、上京して昭和10年4月早稲田大学文学部仏文科に進学します。卒業後民間企業に就職、昭和19年2月、遺書のつもりで書き上げた小説「劉廣福」を脱稿、この作品で第19回芥川龍之介賞を受賞します。平成元年秋の叙勲で勲三等瑞宝章を受章、12月文部大臣より「日本芸術院会員(第2部)」に発令されます。翌年「室蘭市名誉市民」に顕彰され、3月「八木義德全集」(全8巻)が福武書店より刊行されました。
闘争とエロスを原風景として、書き続けた八木義德は戦後文壇上の「最期の文士」と言われています。
昭和55年室蘭測量山の中腹に文学碑が建立されています。文学館には八木義德文庫(全12,000冊)があります。
〇 三浦清宏 〇
三浦清宏は、母・喜代子の実家、室蘭市の小林写真館(海岸町)で生まれ、双葉幼稚園に通園しました。父義治は当時日立製作所名古屋支店長でした。小林写真館は木造三階建屋上付きのモダンな建物で、現在の中央町1丁目にある写真店と室蘭商工信組のところにありました。その後のアメリカ生活と共に三浦文学の原点となっています。
三浦は文学講演会や取材のため、室蘭に何回も来訪しています。1991年に室蘭ルネッサンス主催で、同じ室蘭出身の芥川賞受賞作家八木義德氏と共に講演を行ったり、長年室蘭文学学校夏期特別集中講座講師を務めました。また室蘭文芸協会主催の「現代文学の夕べ」等で講演活動を行っています。2004年11月、三浦氏はこれらの文学振興の活動が高く評価され、室蘭市より教育文化功労者として表彰されました。
2006年秋に上梓した「海洞-アフンルパロの物語」は地元紙「室蘭民報」に足かけ4年にわたり連載されたもので、2006年12月日本文芸大賞を得ました。和・洋・霊の要素を取り込んだ作品群は秀逸です。文学館に、三浦清宏文庫(全7,000冊)があります。
〇 長嶋有 〇
長嶋有は3歳の時、埼玉県から登別市に移住しました。登別市立幌別小学校、室蘭市立港南中学校、北海道立室蘭清水丘高等学校、東洋大学二部文学部国文学科を卒業しました。一時会社勤務後文学修行を続けていました。平成14年「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞しました。贈呈式には、室蘭からは駒木室蘭文学館の会会長と三村文芸協会会長も参加しました。三浦清宏先生がお骨折り下さったお陰でした。受賞作「猛スピードで母は」には中学、高校時代に住んでいた港南町の情景描写がたくさん出てきます。
「M市は北海道の南岸沿いの小都市だが、背後を背の低い山が囲んでいた。だから海から流れてくる雲が停滞しやすいのだと・・・。」
「団地のすぐ近くには市営の水族館がある。母の生まれる前からあるという古い建物だ。」
情景描写の巧みさは「パラレル」「泣かない女はいない」等近作にも充分発揮されています。2001年「夕子ちゃんの近道」で第1回大江健三郎賞を受賞しました。ブルボン小林名でのエッセー、肩甲の俳号で俳句、共に精力的に執筆活動を続けけています。
| 作品 | 所在地 | 内 容 |
|---|---|---|
| 並木凡平歌碑 | ポンモイ岬 再建立場所常盤町公園の丘に移設 |
こヽたけは鉄の唸りも聞こえない電信浜の波のさヽやき |
| 進藤千晶 | 室蘭市増市町・進藤邸 | さたまらぬ思ひにしめるひとへ帯 |
| 佐藤(幸能舎)守雄歌碑 | 室蘭八幡宮境内 | はや万都日、於久山祇も安ら多世によ利亭仕遍舞色そ見え多類 |
| 工藤仙二歌碑 | 港北町ふれあい公園内 | 愛の鐘朝な夕なを鳴りわたる鐘に暮らしをあわす人たち |
| 山口青邨句碑 | 南部陣屋史跡内 | 黄を濃くし陣屋を出でず秋の蝶 |
| 葉山嘉樹文学碑 | 室蘭港入江臨海公園 | 海に生くる人々 室蘭港が奥深く廣く入り込んだ、その太平洋への湾口に、大黒島が栓をしてゐる。 雪は北海道の全土を蔽うて地面から、雲までの厚さで横に降りまくった。 |
| 佐藤衣子歌碑 | 室蘭市宮の森町3-4-13 佐藤邸 |
見あぐれば鳶鳶縹渺の輪をかきて天に己の位置をたしかむ |
| 長木谷梅子歌碑 | 本輪西公園内 | 五、六年姿みせさりし赤けらの今日は二羽来て木立を叩く |
| 棟方志功板画碑 | 港の文学館構内 | 板画棟方志功「室蘭板画碑の棚」測量山山頂から室蘭港と有珠山方向を望む |
| 安部一路 | 室蘭市祝津町・室蘭水族館内 | 海霧はれて蓬莱の池美しき |
| 長谷川正治歌碑 | チャラツナイ展望台 | 天地の創生まさに此處に見ゆ大わだつみの寄せて止まずも |
| 八木義德 | 清水町観光道路沿い | この二百メートルほどの高さをもった小さな山の頂上は、中学時代の史郎にとっては”もの思う場所"だった。 |
お問い合わせ
教育部生涯学習課港の文学館
住所:〒051-0022 室蘭市海岸町3丁目6番12号
電話:0143-22-1501
ファクス:0143-23-3342
Eメール:m-tosyokan@city.muroran.lg.jp
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