呼吸器外科

2013年9月より当院に西胆振地区初の呼吸器外科を開設し、胸腔鏡手術による肺・縦隔・胸壁など胸部疾患の治療を行っています。西胆振地区は高齢者が多く、合併症も多く見受けられます。独自の呼吸機能評価法(解剖学的残存肺容積率ARVRによる評価法1)により術後の呼吸機能評価を予測し、手術後のADL(日常生活動作)に支障が起こらない術式を患者さんと共に考えながら術前・術後の治療を行ってきました。

1)「解剖学的残存肺容積率による肺葉切除後の予測呼吸機能評価」2014年:「呼吸と循環」賞受賞論文

診療予定表

呼吸器外科
月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
午前 髙橋 - - - 髙橋
※水曜日は予約の方のみの受付となります。

診療している主な疾患と検査・治療について

肺癌

自然気胸

縦隔腫瘍

肺結核

非結核性抗酸菌症(NTM)

気管・気管支腫瘍および胸部外傷

当科の特色

西胆振地区初めての呼吸器外科開設です。御気軽に受診下さい。

診療内容

呼吸器外科の主たる診療内容は胸部に関する外科治療一般です。全世界的に増加傾向にある肺癌、若年者から高齢者に見られる自然気胸、切除以外に確定診断が難しい縦隔腫瘍、肺結核や非結核性抗酸菌症(NTM)など感染症の外科切除、気管・気管支腫瘍、および胸部外傷など診療内容は多彩です。

対象

慢性肺気腫や肺線維症に合併する悪性腫瘍に対する外科切除についても、術前の呼吸機能検査で予測できる術後呼吸機能より、術後の合併症を回避する術式を検討します。

治療内容

慢性肺気腫や肺線維症に合併する悪性腫瘍に対する外科切除についても、術前の呼吸機能検査で予測できる術後呼吸機能より、術後の合併症を回避する術式を検討します。

実際の手術例の紹介

図1)食道嚢胞:食道筋層に連なる嚢胞で内部は水ですが徐々に拡大し、周囲臓器を圧迫することがあり、CTでは前方にある心臓を圧迫しているため、摘出手術が施行されました。

図2)胸腺腫:前縦隔に6cmを超える腫瘍が存在し、造影CTにて無名静脈より大量の血流供給を受けています。胸腺腫は2015年WHOにてICD-0コードの5桁目が1から3へ変更され悪性腫瘍としてようやく認識される様になりました。

図3)感染性巨大肺嚢胞:巨大肺嚢胞に感染を合併し、呼吸苦のため、術前酸素投与及び緊急で手術的治療を要しました。嚢胞が巨大で、感染性のため周囲に厳しい癒着を呈し、嚢胞内容を播種する(ばら撒く)ことのない様な手術を選択しました。

図4)非結核性抗酸菌症(NTM):画像的に悪性腫瘍は否定的で部分切除による術中迅速診断を施行しました。結果は悪性所見なく、壊死性肺病変でした。PCR検査でNTM(M.Avium:アヴィウム)と診断され、抗菌療法が行われました。NTMは人から人への感染が認められず、一般細菌と同様に治療が行われています。

医師紹介

髙橋 典之(たかはし のりゆき)
役職・職種

副院長(兼部長)
名前

髙橋 典之(たかはし のりゆき)
経歴

新潟大学(1985年卒)
資格

日本胸部外科学会指導医、日本外科学会専門医、日本呼吸器外科学会専門医、臨床研修指導医