放射線科

放射線治療


Elekta Symergy

ここでは放射線によるがんの治療を行います。

当院の放射線治療は放射線治療専門医1名、放射線治療専門放射線技師·放射線治療品質管理士1名、放射線技師5名、看護師2名で担当しています。

患者さんと主治医の話し合いにより放射線治療が決まると、まず放射線治療医の診察を受けます。そこで放射線治療についての説明を受け、治療計画を立てるのに必要なCT画像を撮影します。

次に治療計画装置を用いて病巣の体表面からの深さ、大きさを調べ、患者さん1人1人に最適なプランニングを行います。

その後、実際に放射線を当てる部位に合わせて患者さんの体に治療に必要な目印を書かせていただき、放射線治療を行っていきます。

1回の治療にかかる時間は15分程度で基本的には1日1回、1週間に5回の照射を4週間から7週間程度行います。(がんの種類により照射の回数は変わります)

放射線治療中は週に1回、医師の診察を受け、変わったことがないか確認をしながら進めていくので安心して治療を受けることができます。

当院では放射線治療をより正確に行うための技術であるイメージガイド放射線治療(IGRT)が行えるリニアック装置としてElekta社のSynergyを導入致しました。

オプションでHexaPOD(6軸で補正ができる寝台)を導入したことで治療の寝台に寝ている患者さんのエックス線写真やCBCT(コーンビームCT)を撮影し、患者さんの位置決めをより正確な場所へと遠隔操作で微調整することが可能になりました。

また、がんの種類や深さに応じてエックス線は3つのエネルギー(4、6、10MV)、電子線は5つのエネルギー(4、6、9、12、15MeV)を使い分け、様々な症例に適した治療を行うことができるようになりました。

これらの技術により、がん以外の正常組織に放射線が当たることを最小限にして安心、安全に治療を行うことができます。