室蘭市の下水道整備事業は、昭和39年に蘭西下水処理場の運転開始に伴い、人口密度の高い蘭西・祝津地区が初めて水洗化されたのをかわきりに、昭和43年に崎守下水処理場及び昭和53年に蘭東下水処理場の運転開始で市内の水洗化が進みました。
その後、本市の基幹産業の低迷による人口減から、計画区域の変更を行ない、平成8年3月に蘭西下水処理場及び平成20年10月に崎守下水処理場を廃止し、現在は蘭東下水処理場のみの、1処理場、1処理区で下水処理を行なっています。
蘭東下水処理場は標準活性汚泥法で汚水を処理して海へ放流しています。最初沈殿池・最終沈殿池に沈殿した汚泥は濃縮・消化・脱水し、固形状にして搬出します。
1.沈砂池 流入してきた汚水をゆっくり流し、土砂類を沈め、大きなゴミ等を取り除きます。 |
2.最初沈殿池 | |
沈砂池から送られてきた汚水をゆっくり流します。泥などの大部分はここで沈殿し、汚泥濃縮タンクへ送られます。 |
3.エアレーションタンク | |
汚水に活性汚泥(好気性の微生物を多量に含んだ泥)を加え、空気を吹き込みます。微生物は水中の汚水を餌として繁殖し、汚泥は海綿状になって沈殿しやすくなります。 |
4.最終沈殿池 | |
海綿状になった活性汚泥は沈み、上澄み水が滅菌池へ流れます。沈殿した活性汚泥はエアレーションタンクの汚泥濃度を保持するために返送され(返送汚泥)、余分な汚泥(余剰汚泥)は汚泥濃縮タンク及び汚泥濃縮機へ送られます。 |
5.塩素混和池 上澄み水は塩素消毒されて放流されます。 |
6.汚泥濃縮タンク、汚泥濃縮機 |
最初沈殿池及び最終沈殿池から送られてきた汚泥は、濃縮して汚泥量を少なくします。 |
7.消化タンク |
汚泥濃縮タンクで濃縮された汚泥を嫌気性微生物の働きにより分解し安全無害なものにし汚泥量を少なくします。 |
8.ガスタンク |
消化タンクで発生したガスをためます。 |
9.ボイラー |
ガスを燃焼させ消化タンクを温めます。 |
10.汚泥脱水機 |
消化された汚泥を脱水機にかけ、固形状にして搬出します。固形化された汚泥は、セメントの原料や堆肥などに再利用されます。 |
管理棟・コントロールセンター | |
管理棟内にあるコントロールセンターで処理場・各ポンプ場の運転状況を監視しています。 |
水質試験室 |
最初沈殿池・エアレーションタンク・最終沈殿池などの水を採取し水質を試験します。 |
全体計画 (令和11年度) |
認可計画 (令和6年度) |
実績値 (R3.3末) |
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処理区域面積 | 2,660.0ヘクタール | 2,620.8ヘクタール | 2,542.1ヘクタール | ||
排除方式 | 分流式(一部合流式) | ||||
処理人口 | 68,680人 | 75,120人 | 80,160人 | ||
計画1人1日最大汚水量 | 490リットル/日 | 490リットル/日 | |||
計画処理水量 | 日平均汚水量 | 30,759立方メートル/日 | 33,593立方メートル/日 | ||
日最大汚水量 | 41,061立方メートル/日 | 44,861立方メートル/日 | |||
時間最大汚水量 | 59,311立方メートル/日 | 64,721立方メートル/日 | |||
汚水処理方式 | 標準活性汚泥法 | ||||
汚泥処理方式 | 濃縮→消化→遠心脱水機 | ||||
処理能力水量 | 48,000立方メートル毎日 | 48,000立方メートル毎日 | 48,000立方メートル毎日 |
お問い合わせ
水道部下水道施設課
住所:〒050-0082 室蘭市寿町3丁目18番59号
電話:0143-46-1311
ファクス:0143-46-1315
Eメール:ge-shisetsu@city.muroran.lg.jp
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