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著書「やきとり天国」の作者で、鉄板やきとりで有名な愛媛県今治市在住の土井中照氏によると、日本のやきとりの歴史は次のようだ。
天武天皇の時代(675年)から江戸時代まで、食用肉の禁止令が出されていたが、実際には野鳥や鶏は食用に用いられていたという。やきとりが料理書に初めて現れるのは寛永20年(1643年)の「料理物語」。「合類日用料理抄」(1689年)にはやきとりの料理方法が次のように書かれている。
「鳥を串に刺し、薄霜ほどに塩をふりかけ焼き申し候。よく焼き申し時分、醤油の中へ酒を少加え、右の焼鳥をつけ、又一変つけて其の醤油の乾かぬ内に座敷へ出し申し候」とある。江戸時代初期にはやきとりの料理方法はほぼ完成していたようだ。
明治以降、食用肉の禁止が解かれ、鶏も自由に食べられるようになったが、庶民には手の届かない高級食材だった。大正12年の関東大震災後からやきとり屋が全国に広まるが、関東では安価な豚の内臓を使った「焼とん」が人気を集めている。この豚や牛を使った「焼とん」は敗戦後の闇市でも活躍し、大衆的な食べ物として普及した。スタイルが似ているため、「やきとり」と称していたが、鳥は使用していなかった。
昭和35年ころからの食肉用ブロイラーの登場により鶏が安くなって、大衆やきとり店が数多く登場し現在に至る。
目次
1.やきとりの魅力
4.北海道内を探る
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