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平成22年度北海道PCB廃棄物処理事業報告会開催結果

室蘭市民をはじめとする地域住民の皆様に対して、PCB廃棄物の処理状況、北海道PCB廃棄物処理事業の進捗状況などの説明を行ない、北海道PCB廃棄物処理事業についての理解を深めていただくことを目的に、次のとおり、事業報告会を開催しました。

1.開催日時

平成23年3月30日(水曜日)18時30分~21時00分

2.開催場所

室蘭市市民会館(室蘭市輪西町2丁目5番1号)

3.開催内容

主催者からの挨拶の後、配布資料について確認を行ない、次第に従って説明を行ないました。

説明終了後に一括して質疑応答を行ないました。

≪次第≫

  1. 国内のPCB廃棄物の処理について
    ・環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課 課長補佐 松﨑裕司
  2. 北海道PCB廃棄物処理事業について
    ・日本環境安全事業株式会社 事業部次長・北海道増設特命担当 尾川毅、北海道事業所長 吉本範男
    ・北海道立総合研究機構 環境科学研究センター 研究主任 姉崎克典
  3. 質疑応答

配布資料

主な質疑

質問1

昨年度の事業報告会でも質問したが、PCB廃棄物の運搬車両の表示については、他の人に対してPCB廃棄物を運搬していることがよく分かるような表示にしてほしいとお願いしたが、その後の状況はどうなったのか教えてほしい。

日本環境安全事業株式会社からの回答

検討したが、PCB廃棄物収集・運搬事業者の車両は、北海道事業所管内のみならず、東京事業所や豊田事業所管内でも収集・運搬を行なうことから、北海道事業所管内のみ特別なマークを付けることは難しい状況にある。このため、現在でも法令に基づいた大きさの表示です。

質問2

緊急時の対策ということで、今回の東日本大震災に伴う津波に関係して、今回のような津波には全く対応していないと思われるのですが、質疑応答の時間も限られており、次の事項について次回の監視円卓会議において回答をいただきたい。

  1. 今回の地震・津波によりPCB廃棄物の輸送中における被害はなかったのか。
  2. 今回地震・津波があったので、これらへの対応として、今までの対応について見直す考えはないのか(既存施設)。また、今回説明のあった増設施設の地震・津波への対応の考え方は、そのまま行なうのか、それとも見直すことは考えていないのか。
  3. 災害などにより処理施設からPCBが海へ流れ出た場合、どの段階で風評被害についての対応を考えるのか。

質問3

  1. 福島県の微量PCB汚染廃電気機器等に係る無害化処理認定事業者は、今回の地震・津波による被害はなかったのか。
  2. 微量PCB汚染廃電気機器等の無害化処理とはどのような方法か。

環境省からの回答

  1. 処理施設の被害はなかったと認識している。ただし、認定されて間もないこともあり、まだ微量PCB汚染廃電気機器等についての処理は開始されていません。
  2. 3施設とも焼却処理であり、いずれも燃焼ガス温度1,100度以上で処理を行なうことで認定を受けています。

質問4

  1. PCB廃棄物の卒業判定とは、どのような基準か。
  2. PCB廃棄物の保管方法とは、どのように行なうのか。
  3. 処理施設で使われた活性炭は、どのように保管、処分が行なわれるのか。
  4. 海水中のPCB濃度は、平成18年が一番高くて、その後は低くなっているとのことだが、処理施設建設前のPCB濃度を測っているのであれば、どのような値か。
  5. 排出されるスラグは、大きくて処理ができないとのことですが、もっと小さくすれば処理ができるのか。
  6. 今後、想定外の災害が起こった時には、PCB処理施設の心臓部である箇所は安全な場所にあるべきと考えるがいかがか。
  7. 密閉容器の材質は、どのようなものか。
  8. 使用済みの活性炭については、ドラム缶に入れて4階に保管しているとのことだが、今回の災害のような被害があると、それらが海へ流出して地域的に危険になるということか。
  9. ドラム缶の中のものは、何年ぐらいで安全になるのか。
  10. PCBそのものが本当に安全になるのは、いつ頃か。永久にずっと危険なものか。

日本環境安全事業株式会社からの回答

  1. 国が定めている基準で処理をした後にPCB汚染物ではなくなったという判定をしており、その試験方法と濃度は、それぞれ国で定められています。
  2. 処理施設では、卒業判定を行なってPCB汚染物ではなくなるまでの間は、PCBがガスや液体の形で外部へ流出しないよう、処理施設内部を負圧で管理したり、密閉した容器に入れて保管しています。
  3. 当初施設では、処理ができないことから、処理施設の4階でドラム缶に入れて保管しており、増設施設が稼働すれば処理をすることができます。
  4. 北海道事業所の操業開始は平成20年5月からであり、前後を見比べると、操業によって周辺のPCB濃度が増加しているものではないと考えています。
  5. 小さくするために水砕スラグとする方法について技術的な検討を行ないましたが、危険物を扱う処理施設内で水蒸気爆発の可能性のある方法は避けるべきであることや、卒業判定前のPCBを含みうる水の管理が必要であることなどから断念しました。
  6. 地震・津波・停電などの条件が重なった場合の対応については、北海道事業所に限らず、あらためて全国5事業所を点検するとともに、今回説明を行なった増設工事についても、あらためて考え方の整理を行なって、次回の監視円卓会議の場で報告したいと思います。
  7. 金属製容器です。
  8. ドラム缶自体は、液状物も簡単に外部へ漏れ出ない構造となっており、活性炭自体が固形状の物であるので、外部へ漏れ出る可能性は低いものです。また、処理施設自体についても容易に外部に流出させない構造となっているので、活性炭などの固形物が外部へ流出することはまずないと考えています。
  9. 増設の処理施設が平成25年6月から処理開始することとなっており、その時までには処理が開始される予定です。
  10. PCBは、放射性物質とは違って、分解処理を行なえば安全になるものです。当社は、平成28年3月を事業の期限としており、それまでにPCB廃棄物の処理を完了する計画です。

 

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お問い合わせ

生活環境部環境課環境係
住所:〒051-8511 室蘭市幸町1番2号
電話:0143-23-2225   ファクス:0143-22-7148
Eメール:kankyou@city.muroran.lg.jp

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