アスベストは、天然に産する鉱物繊維のことで、石綿(せきめん、いしわた)と呼ばれています。
耐熱性、耐薬品性、絶縁性等の諸特性に優れているため、建設資材、電気製品、自動車、家庭用品等3,000種を超える利用形態があるといわれています。
アスベストの繊維を吸い込むことによって、アスベスト肺、悪性中皮種、肺がんなどの病気を発症する恐れがあります。
しかし、アスベストには重金属等の有害物質は含まれていませんので、たとえば地中にアスベストがあっても、それ自体は有害ではなく、影響はないと考えられます。
アスベスト工場の周辺に居住していた住民の中皮腫の発症については、その実態が明らかではありません。
アスベストによる中皮腫は、吸い込んだ量が多いほど発症のリスクが高いと考えられており、労働者など直接アスベスト又はアスベスト含有の製品を取り扱うかたは大量にかつ長期にわたって吸い込む可能性が高いので、その分リスクが高いと考えられています。
今後、国においても、情報の収集等を行なって、一般住民のリスクについては検討する段階であると伺っております。
昭和30年代から水道管の一部に石綿管が使用されておりましたが、耐震性の問題から室蘭市では平成2年度までには全て鋳鉄管などに更新されております。
平成17年7月13日の厚生労働省の発表では、水道水中のアスベストの存在量は問題になるレベルにないことから、水質基準の設定を行なわないとしており、また、WHO(世界保健機関)のガイドラインにおいても、飲料水中のアスベストについては、健康影響の観点からガイドライン値を定める必要はないとされています。
このように水道用石綿管を通った水道水を飲んでも健康には影響しないといわれています。
室蘭市内では、アスベストを使った製品を製造している事業所はありません。
平成8年度までに建設された、教育・福祉施設などの公共施設338施設を対象にアスベスト含有吹き付け材や煙突ライニング材の使用状況について調査し、25施設で使用を確認しました。
平成18年9月1日、法の改正によりアスベスト使用材料の対象が広げられたことから、再調査の結果あらたに3施設9ヶ所の使用が確認されました。
平成22年4月1日現在、25施設は除去済み、文化センター・職員会館(閉鎖中)は囲い込み等対策済み、蘭東下水処理場は安定しており飛散のおそれはありませんが、除去工事の予定です。
平成17年7月21日に「室蘭市アスベスト問題対策連絡会議」を開き、次のとおり窓口を設置しました。
1.総合的な窓口
2.市公共建築物について
3.民間建築物について
また、下記につきましてはそれぞれ関係機関にお問合せください。
北海道では、建築物等に関するアスベストのQ&Aをホームページで公開しています。
お問い合わせ
生活環境部環境課環境係
住所:〒051-8511 室蘭市幸町1番2号
電話:0143-23-2225
ファクス:0143-22-7148
Eメール:kankyou@city.muroran.lg.jp
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