室蘭市民をはじめとする地域住民の皆様に対して、PCB廃棄物の処理状況、北海道PCB廃棄物処理事業の進捗状況などの説明を行ない、北海道PCB廃棄物処理事業についての理解を深めていただくことを目的に、次のとおり、事業報告会を開催しました。
平成26年5月29日(木曜日)14時30分~16時30分
室蘭市市民会館2階会議室(室蘭市輪西町2-5-1)
主催者からの挨拶の後、配布資料について確認を行ない、次第に従って説明を行いました。
説明終了後に一括して質疑応答を行いました。
《次第》
質問1
北海道で受け入れることとなった蛍光灯安定器等、PCB汚染物の処理が他の事業所でできなくなった理由は。
環境省の回答
東京事業では、現在の施設で元々処理をする予定であったが、安定器内にアスファルトが入っているものが多く、管路が閉塞するなど、性状によって処理が困難なものがあることが分かった。豊田・大阪事業は現在の敷地内での増設が難しく、新たに土地を確保し、施設を作る案もあったが、比較検討した結果、北九州事業で受け入れていただく方が早期処理につながると判断。
質問2
東日本大震災の被災地のPCB使用機器の行方、環境への影響は。
環境省の回答
青森県、岩手県、宮城県、福島県で調査した結果、保管されていた台数と比較して若干の流出はあった。大気や土壌の環境モニタリングを行った結果、基準の超過はなかった。なお、結果については、環境省のホームページでも公開している。
質問3
環境モニタリングにおいて、大気環境のPCB濃度が年々下がる傾向にあると説明があったが、下がる要因は何か。
北海道立総合研究機構の回答
日本環境安全事業株式会社(以下、JESCO)の排ガスは問題となる量は出ていないことから、JESCOが発生源となって濃度が上がる要因とはなっていないと考えている。PCB廃棄物特別措置法ができて以降、PCB廃棄物の保管・管理が大変厳しくなった結果、不適正な保管や開放系で使用される例が非常に減っていること、JESCOでの処理も進み、元となる量が減っていることなど、いろいろな要因が重なって濃度が下がってきていると考えている。
質問4
災害時の対策として、想定される水位に対し高さが不足しているが、遮断弁などで対策しているという話だったが、処理施設でトランスを分解しているときでも大丈夫なのか。
日本環境安全事業株式会社の回答
トランスなどの解体時は遮蔽フードの中で行っており、そこまでは津波の影響はないと考えている。なお、津波で一番心配だと言われていたのは、電源喪失して負圧管理ができなくなることにより、蒸発したPCBが外部に漏出すること。遮蔽フード内は密閉式であり、気体の出口はすべて活性炭で吸着処理がされるようになっていることから、PCBが外に出ることはないと考えている。
質問5
PCB廃棄物の量がどのくらいあるのか分からない。これから調査すると言っているが、環境省だけが心配しているように見える。一日でも早く処理するために、経済産業省などの関係機関と連携してやってほしい。
環境省の回答
未把握となっているPCB廃棄物の掘り起こし調査については、電気事業法を所管する経済産業省や地元の道、市などと一緒になって行っていくこととしている。
お問い合わせ
生活環境部環境課環境係
住所:〒051-8511 室蘭市幸町1番2号
電話:0143-23-2225
ファクス:0143-22-7148
Eメール:kankyou@city.muroran.lg.jp
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