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平成23年度北海道PCB廃棄物処理事業報告会開催結果

室蘭市民をはじめとする地域住民の皆様に対して、PCB廃棄物の処理状況、北海道PCB廃棄物処理事業の進捗状況などの説明を行ない、北海道PCB廃棄物処理事業についての理解を深めていただくことを目的に、次のとおり、事業報告会を開催しました。

1.開催日時

平成24年3月29日(木曜日)13時30分~15時50分

2.開催場所

胆振総合振興局3階会議室(室蘭市海岸町1丁目4番1号)

3.開催内容

主催者からの挨拶の後、配布資料について確認を行ない、次第に従って説明を行ないました。

説明終了後に一括して質疑応答を行ないました。

《次第》

  1. 北海道PCB廃棄物処理事業の現況について
  2. 環境モニタリングの概要と結果について
  3. PCB廃棄物適正処理推進に関する検討状況について
  4. 質疑応答

4.配布資料

5.主な質疑

質問1

PCBの毒性が安全になるまでに要する年数は何年かかるのか。

日本環境安全事業株式会社からの回答

例えば、空気中のPCBを万が一、吸ったりして体内に取り込まれた場合、尿として排出されるまでの時間は、様々な計算例がありますが、明確なものはありません。しかし、北海道事業所の処理施設で働いている作業員の血中PCB濃度は、定期的に測定され、どのくらい減少しているかというデータは、すべて管理されています。承知しているデータでは、早いもので3ヶ月~6ヶ月で体内のPCB濃度が減少してくるというものもありますが、労働安全衛生に関する文献では、3年~15年というデータが示されているものもあります。いずれにしても、作業員の健康管理は、きちんと実施されているので、PCBの毒性は作業員へ特段の問題はないものと考えています。

質問2

作業員については、海外に比べ海外に比べかなり厳重に保護されているようだが、一人一人の作業する面でのPCB濃度が把握されているのか。

日本環境安全事業株式会社からの回答

労働安全衛生法において作業環境管理濃度が定められており、PCB濃度は、1立方メートルあたり0.01ミリグラムと規定されています。法では、年2回の測定となっていますが、JESCO北海道事業所では毎月測定を行なっており、その結果は、法で規定されている数値を大きく下回っています。また、血液中のPCB濃度も必ず年1回測定し、問題の無い数値であることを確認しています。

質問3

体内にPCBが蓄積されていくということは無いのか。

日本環境安全事業株式会社からの回答

PCB濃度がA2の数値を超えている環境で長期間作業した場合、蓄積ということも考えられますが、現在、その数値を大きく下回っている環境であることに加え、活性炭が装備されているマスクや化学防護服を着用しての作業であることから、体内にPCBが蓄積されないようにしています。作業員の血液中のPCB濃度を測定していますが、一般の人とほぼ同じレベルであることを確認しています。

質問4

PCB廃棄物処理施設で働ける年数に限度というものがあるのか。

日本環境安全事業株式会社からの回答

定年または事業終了まで働いていただけると考えています。また、PCB廃棄物処理事業終了後も健康状態をフォローしていかなければならないものと考えており、産業衛生の専門家で組織する作業安全衛生部会というものを弊社に設置し、専門家の意見を踏まえて作業員の健康管理、データ管理を実施しています。

質問5

東日本大震災を踏まえて津波に関して、新しい施設(増設施設)の安全性の検討はどのようであるか。

日本環境安全事業株式会社からの回答

津波対策については、考えられる対策を講じることとして検討しています。なお、詳細については、監視円卓会議で報告させていただいており、ホームページにも掲載されていますので、そちらを参照してください。

質問6

二次廃棄物をドラム缶に入れ建物内に保管されているというが、そのドラム缶が津波で海に流された場合、ドラム缶の海水に対する耐用年数はどのくらいか。

日本環境安全事業株式会社からの回答

ドラム缶は鉄製のものであり国際規格品を用いていますが、津波が来てもドラム缶を施設外に出さないということを前提に対策を講じています。

質問7

北海道外15県分の処理は、どのくらいまで進捗しているのか。

日本環境安全事業株式会社からの回答

トランスで約38パーセント、コンデンサで約31パーセントの処理率となっています。

質問8

ベンゼンの健康影響はどのようなものか。

環境科学研究センターからの回答

急性毒性については、通常の有機溶媒と同様に頭痛、めまい等の症状があり、慢性的には、発ガン性物質ということです。詳細については、これらの化学物質には必ず作成されているMSDS(化学物質安全性データシート)を参照してください。

質問9

環境モニタリング結果で、室蘭海域における海水中のPCB濃度、ダイオキシン類濃度が平成18年で一番高く、PCB廃棄物処理施設が稼働した後で下がっているのはなぜか。

環境科学研究センターの回答

ダイオキシン類の低下傾向は室蘭市に限ったことではありません。これは、主な発生源である廃棄物焼却施設の対策がしっかり講じられてきたためであり、室蘭市も例外ではありません。PCB廃棄物処理事業の開始と特に関連性は、無いものと考えています。海水、環境水の低下傾向というのも、新たに環境中に排出されるPCBがありませんので、拡散等により薄まっているというふうに理解しています。

質問10

処理期間の延長について、安全性の面から考えると現在保管されているものは、日本環境安全事業株式会社に集めた上で、処理するまで保管することになるのか。または処理するまで各自の保管場所で保管することになるのか。劣悪な環境で保管されているものについての対策は、どのように考えているのか。

環境省からの回答

まずは迅速に一刻も早く処理を進めていくというのが一番ですが、処理施設の現状から少しでもスピードアップできるように検討しています。保管の問題については、各自保管しているところで保管する期間が延びてしまい、検討委員会でも保管によるリスク、紛失等への対策などについての検討をしているところです。法律では、処理施設には、処理能力の2週間分しか保管できないことになっていますので、日本環境安全事業株式会社に保管される量が増えていくということはありません。

質問11

処理経費はどのようになっているのか。

日本環境安全事業株式会社からの回答

処理経費については、処理終了時に収支均衡が図られるように計画されています。

質問12

また、室蘭市への寄与はどのようになっているのか。

室蘭市からの回答

室蘭市への寄与に関してですが、他の企業同様に固定資産税や従業員に係る住民税などが市の収入としてあるほか、例えば事務用品等の購入の際には、地元商店等を活用していただくなど、この事業が様々な形で寄与していると考えています。

 

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お問い合わせ

生活環境部環境課環境係
住所:〒051-8511 室蘭市幸町1番2号
電話:0143-23-2225   ファクス:0143-22-7148
Eメール:kankyou@city.muroran.lg.jp

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