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【記者会見記録】平成30年2月15日開催

  1. 第1回市議会定例会提出予定議案について記者会見h300215
  2. 質疑

 

1.第1回市議会定例会提出予定議案について

 

本日は記者会見にお集まりいただき、ありがとうございます。

2月26日に開催の第1回市議会定例会に提出予定の議案について、条例及び予算の概要をご説明いたします。

はじめに、条例についてですが、本市で生まれ育つ子どもたちの健やかな成長を願い、子育て支援事業の実施に必要な経費の財源に充てるための基金を新たに設置する「室蘭市子育て応援基金条例制定の件」、子どもの保健の向上および児童福祉の増進を図るため、助成対象者を拡大する「室蘭市乳幼児等医療費助成条例中一部改正の件」、白鳥大橋記念館の機能向上を図るため規定を追加するとともに、特産物の販売や飲食の提供などを目的とした使用料および利用料金を設ける「室蘭市白鳥大橋記念館条例中一部改正の件」など条例案が28件、単行議案については、市道路線の変更の件の1件です。

続きまして、平成30年度予算について申し上げます。

新年度予算は、私にとりまして市長2期目の最後の政策予算となりますことから、「誇れる室蘭」の総仕上げとして、公約である「7つの戦略と50の取組み」のすべてに着手し、さらなる推進に努めて参ります。

予算の概要ですが、一般会計の予算規模につきましては、前年度の当初予算額と比較いたしますと、主に建設事業費の減少などにより、19億2,100万円減の423億1,700万円を予定しております。歳出では、子ども・子育て支援制度などの扶助費が増加したものの、人件費や広域連合負担金などが減少し、一方、歳入では、懸念しておりました国の「基金残高に応じた地方財政計画の見直し」は見送られたものの、人口減少などの影響により地方交付税が大きく減少する見込みであることから、スクラップアンドビルドの徹底や施設改修事業の厳選化を図る中で、収支均衡予算を達成したところです。

新年度予算においては、時代の転機を迎え、まちの骨格を再構築する好機と捉え、ソフト事業も充実させた「時代の転機に挑む予算」とします。

特に力をいれた重点分野は3つあり、1点目は、「思いにこたえる子育て支援」です。待機児童問題を背景に認定こども園の開設や特別保育の拡充による「保育環境の充実」のほか、これまでの市民や議会からのご意見を踏まえた医療助成や就学援助の拡大などの「低所得者世帯への支援の強化」、屋内の遊び場確保の声にこたえた生涯学習センター「きらん」の開設、また、西胆振初となる「子育て包括支援センター」の開設など、「子育て相談機能等の強化」に取り組んでまいります。

2点目は、「戦略的な産業振興」です。地域未来投資促進法に基づく本市の基本計画も踏まえ、産業振興助成制度を大幅に拡充し、自動車・環境エネルギー部門など、成長分野への支援の重点化を図るとともに、今後、大きな成長が見込まれる航空機産業への参入を促進すべく、新たに支援制度を創設します。また、空き店舗活用支援の市内全域への拡大や自宅開業を支援する新たな制度の新設など、創業支援を積極的に支援し、地域経済の活性化につなげていきます。

3点目は、「未来への確かな基盤づくり」です。将来人口を見据え、人口規模に見合った、「持続可能なまちづくり」を目指すため、「立地適正化計画」や「都市計画マスタープラン」、「地域公共交通網形成計画」など、「まちの骨格」にあたる重要計画についてより多くの市民意見を取り入れながら策定を進め、これら計画も踏まえながら公共施設の適正配置を進めていきます。

以上、新年度予算の概要を申し上げましたが、今年はフェリー就航や白鳥大橋開通20周年を、市民と共に喜びを分かちながらも、喫緊の課題であるJXTGエネルギーに係る問題や公共施設の再編も考えをしっかり示していき、未来に希望の持てるまち「誇れる室蘭」に向かって確かな基盤を築くため、自ら先頭に立って歩みを進めていく考えであります。

2.質疑

(記者)子育て関連の項目に重点的に予算が配分されていることについて、市長の思いを教えてください。

(市長)人口減少問題が背景にあり、危機感の現れといえます。私が市長に就任して8年目になりますが、子どもを産み育てやすい環境づくりが1丁目1番地の施策であることから、2期目最後の政策予算として子育て支援を強化し、きめ細やかに配分しました。

 

(記者)2期目最後の政策予算の編成作業を終えて、市長の率直な感想を教えてください。

(市長)掲げた公約のすべてに着手した予算を作ることができました。腐心した点は、今後予想される税収減に対し将来負担をどのように軽減しながら投資的経費を講じていくか、そのバランスに苦慮しました。スクラップアンドビルドを徹底し、収支均衡予算を図ることができ、皆さんに期待が持てる予算編成になったと考えています。

 

(記者)公共施設の関係など予算化されていない案件がありますが、一定の道筋を付ける必要があると思います。市長のお考えは。

(市長)今回の市議会第1回定例会の中で、議論を踏まえ、いつまで何をするか明確にお答えしたいと考えています。

 

(記者)スクラップアンドビルドにより収支均衡予算を保ったとのことですが、スクラップの部分でイタンキ海水浴場の廃止を決めるに至った経緯や理由を教えていただけますか。

(市長)イタンキ海水浴場については、行革のあり方について議会論議をいただいたが、市としても、長年のデータから近年は天候に恵まれない日が多く海水浴場の運用ができていないこと、電信浜や絵鞆臨海公園親水緑地などの代替施設があることから、関係機関とも協議をし、開設を見送る判断をしました。

 

(記者)水道ビジョン改定および経営戦略策定とありますが、税収減が見込まれる中、市民負担も含めて検討されるのでしょうか。

(市長)水道については、水道管など施設の老朽化や、人口減に伴う給水人口の減、収入が減少しているという背景があります。今後、赤字の見通しが示されており、施設の更新を含めて、水道事業経営のあり方についてビジョンを策定します。これに伴って、料金改定をどうするかということも検討を要すると考えています。

 

(記者)待機児童問題について、保育士の確保が難しいと聞いていますが、今予算に対策が見当たりません。市長の認識は。

(市長)人材の確保は、どの業界・職種も人手不足で、保育士についても承知しています。北海道で保育士の確保に対するメニューが講じられていますので、それらを活用しながら、市内の養成学校などの意見を伺い進めていきたいと考えています。

 

(記者)むろらんの器スタート事業について教えてください。

(市長)室蘭に関する図柄を施した器を、4カ月児健診のときにプレゼントする事業です。産まれたときから室蘭のものづくりに触れ親しんでいただきたいとの思いと、市として地場産品を積極的に活用していきたいという背景があります。

 

(記者)公約の全てに着手したとのことですが、未着手だった事業を教えてください。また、公約を達成する思いをお聞かせください。

(市長)ひとつは総合計画策定作業についてで、立地適正化計画や都市計画マスタープランなど大きな計画を策定するのとあわせて、魅力ある室蘭のまちづくりをどう描いていくか計画を策定していくものです。

2点目は、白鳥新道2期整備についてです。これまでも期成会を通して、または市議会の特別委員会が継続的に国に要請していますが、白鳥大橋20周年やフェリー航路開設により物流路線としての有用性が高まると思います。これらを契機に、フォーラムなどを開催していきながら、白鳥新道について市民の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

3点目は、地域交通の課題について、高齢者の外出促進・移動支援にはふれあいパスの拡充を示したところですが、地域交通をどうしていくのか、地域公共交通網形成計画を策定する中で、高齢者をはじめ市民の交通ネットワーク体制について考えていくとしたところです。

公約を達成することへの思いは、誇れる室蘭というスローガンを掲げ平成27年に負託を受け現在の職に就いているので、市民の皆さんと約束をしたことに4年間をかけて取り組めたということは良かったと思いますが、予算計上をしたから終わりではなく、形になって皆さんに喜ばれる取り組みを築き上げていきたいと思います。

 

(記者)今年ようやくフェリーが就航しますが、安定運航への決意をお聞かせください。また、宮古市との交流についての意義や、今後も継続していくのかなど方向性をお聞かせください。

(市長)忘れもしない2008年11月30日、私も岸壁で最後のフェリーを見送った一人であって、大変寂しく残念な思いが記憶に残っています。二度とあのような思いをしないために、物流の確保と、市民が行き来することで新しい海の道を、皆で作り守っていくという決意であります。

フェリーはシニア世代やインバウンド客に需要があるなど10年前とは時代が変ってきていると思っています。室蘭の子どもにはフェリーに乗って体感して、人生の糧にしてもらいたいとの思いから、子どもを中心とした交流事業を予算化したところです。ゆくゆくは市の予算に頼らない形で、それぞれが交流していただくことが望ましい姿ですが、今後は、交流の推移を見ながら財政状況を鑑みながら判断してまいります。

 

(記者)市立病院への繰り出しについて、病院の患者数や稼働率が下がっている状況で、繰出金についての考えをお聞かせください。

(市長)繰出しは非常に大変なことと認識しています。病院に対しては経営努力を求めていますが、医師確保など非常に厳しい中で病院経営を担っていただいています。単年度ベースの事業の改善を求めながらも、圏域人口・患者の減少に伴い3つの総合病院の将来像を示していかなければ、根本的な解決にはつながらないと考えており、繰出しは最小限に抑えながらも、地域医療を守っていく姿勢で臨んでまいります。

 

(記者)道の駅みたら室蘭のリニューアルについて、室蘭観光の方向性を教えてください。

(市長)観光は全国的に見ても地域活性化の起爆剤であり、本市も取り組まなけらばならない大きなテーマだと考えています。本市においても、宿泊者数や入込客数、交流人口数が増加しており、これらのファクター要因をどのように地域経済・活性化に結び付けていくのかが大切なことだと考えています。観光施設のリニューアルは観光客に喜んでもらうことはもちろんのこと、飲食店などの市内事業者にも効果があるような工夫を、一緒に考えたいと思います。

 

(記者)ものづくりのまち室蘭の底力が試される年ということで、航空機産業参入支援や産業振興助成など戦略的に取り組むとのことですが、戦略的とはどういう部分ですか。

(市長)他との差別化をどうするかということが一義的には戦略的込められた意味と捉えています。本市の強み弱みを分析したうえで助成制度の拡充を図ってまいりますし、市内企業が持っているノウハウや強みを生かして、成長分野に集中投下するなど支援してまいります。

 

 

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