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【記者会見記録】平成24年2月9日開催

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  1. 市議会提出予定議案について
  2. その他の話題
  3. 質疑


資料
  1. 平成24年第1回室蘭市議会定例会提出予定議案(PDF:7,139KB)
  2. 平成24年度室蘭市「予算概要」(PDF:1,252KB)
記者会見する青山市長

 

1.市議会予定議案について 

(市長)本日は、第1回市議会定例会に提出予定の議案について、ご説明したいと思います。
条例・単行議案及び予算についてでございますが、まず私のほうから概略を説明し、詳細については、関係部長から説明いたしますので、よろしくお願いいたします。
はじめに、条例ですが、「室蘭市税条例中一部改正の件」など10件、
単行議案については、「財産取得の件」など5件ございます。
続きまして、予算についてでございますが、詳細については、後ほど担当部長から説明させていただきますので、私のほうからは、その概要を申し上げます。

新年度の予算編成については、昨年の11月に予算編成方針をお示しし、今年に入りましてからは、各部とのヒアリング等を行ないまして、このたび予算編成作業を終えたところであります。
平成24年度予算は、私にとって初めての通年予算であり、7つの柱、30項目の全ての政策目標について、事業化あるいは検討に着手する、「勝力(かつりょく)ある室蘭」に向けて、第一歩を踏み出す予算編成ができたと考えております。
新年度予算の主な取り組みとして、政策目標では、「緊急通報システムの対象拡大」や「地域包括支援センターの体制強化」、さらには「障害者基幹相談支援センターの設置」などにより「一人暮らしのお年寄りや障害者が安心できる環境づくり」を推進します。
また、「コミュニティー交通の取り組み」では、先行検討地区2地区において移動実態に係る詳細調査を行ない、地域住民の参加をいただきながら事業手法の検討を進め、早い運行を目指します。
さらに、「災害に強いまちづくり」では、新年度に導入予定の「GIS」を活用したハザードマップの改訂、民間特定建築物に対する耐震診断補助制度の新設のほか、大雨災害対策として、南高平川改修と、輪西地区においては室蘭工業大学との共同調査を着手します。
また、厳しい状況にある中小企業等への対応としての「地域経済対策」では、市営住宅の建て替えや室蘭西中学校の建設のほか、市民要望の高い道路整備費を増額し、工事請負費を今年度の6月補正後予算に比べ、約6億円増額しております。加えて緊急雇用創出事業や就職支援事業を継続し、雇用対策を進めるとともに、空き店舗を活用した出店者に対する補助制度を新設し、商店街の活性化を推進します。
さらに、記念の年にふさわしい、「開港140年市制施行90年記念事業」を加えました、これら5項目について、新年度の重点的な主な取り組みとして、位置付けたところでございます。
一般会計の収支につきましては、前年度と比較すると、市税では、評価替え等により、固定資産税の土地・家屋は減少いたしますが、年少扶養控除の廃止等に伴う個人市民税の増や市内企業の業績等により償却資産、法人市民税の増加が見込まれています。
一方、歳出では、高齢化などによる、生活保護費をはじめとした、扶助費のほか、特別会計や企業会計への繰出金などが増加いたしますが、これまでの行財政改革の成果等により、人件費などが減少しており、結果といたしまして、収支均衡予算を編成することができたところでございます。
「勝力ある室蘭」の実現のため、市民の皆様のご理解とご協力をいただきながら、行財政運営に当たって参りたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。


(総務部長)
予定議案について資料に基づき説明。

(企画財政部長)
予算案について資料に基づき説明。

 

2.その他の話題 

(市長)それでは、引き続き、私のほうから港湾関係のお知らせがあります。
新年度の客船寄港についてでありますが、これまで8隻の予定とお知らせしておりましたが、2月9日現在、1隻減り7隻の予定となっております。寄港船としましては、初入港のレジェンドオブザシーズをはじめ、ダイヤモンドプリンセスが2回、飛鳥IIが2回、ふじ丸が2回、ぱしふぃっくびいなすが1回となっており、予定をしておりました1隻が船社の都合でキャンセルとなりました。
次に、室蘭港貨物等輸送研究会の立上げについてお知らせです。
平成20年11月末をもって、フェリー航路が廃止となり、フェリー復活のための勉強会として平成21年から「室蘭港フェリー航路誘致勉強会」をやってきましたが、それを発展的に改編し、名称を、(仮称)室蘭港貨物等輸送研究会とし、平成24年2月17日金曜日に第1回研究会を開催いたします。
研究会の中では、主として、2015年に予定されている北海道新幹線が新函館まで開業することを受けて、北海道発着貨物、特に貨物を含めた海上輸送への展開等について調査・研究し、記念事業の年にふさわしく室蘭港の振興に寄与できればと考えております。


3.質疑 

(記者)絵鞆臨海公園の駐車場整備は拡充か、新設か。

(市長)一般的に駐車場の拡大と理解してもらえれば。

(記者)民間出身の市長として初の通年予算だが、市長らしさが予算のどこにあると考えているか。

(市長)先の時代を展望しながら市民生活に密着した予算編成を念頭に置きながら各施策を考えて来ました。具体的に言うと、ひとつには高齢者・障害者施策の拡充や災害に強いまちづくり、コミュニティー交通事業など、子どもからお年寄りまで安心して希望の持てるまちというのを柱に掲げました。また、現下の厳しい経済状況を見まして、経済雇用対策として公共事業を増やしたというのもありますが、そればかりが経済対策という時代ではないので、ものづくりの関係の補助メニューの拡充など、民間の企業活動を刺激・触発するようなところにも重点を置きました。コミュニティー交通の取り組みについても丁寧に調べて行きたいと思っておりますし、記念事業についても盛り上がるばかりではなく、これからの時代の港づくりがどうあるべきかという視点にも立ち、室蘭港貨物等輸送研究会の立ち上げについても盛り込み、市民の皆さんからの声を参考にさせていただいた、次代を展望しながら市民生活に密着した予算編成になったと考えています。

(記者)市民の声を「en(えん)とーく」など様々な形で取り入れてという姿勢を明確にしているかと思うが、それを予算にどの様に反映されたか、なるべく見えるような形にしたいという考えもあったと思いますが。

(市長)たとえば商業者のかたとお話をしたときに、地域の商店街振興では空き店舗が商店街振興の大きな弊害となるということから、空き店舗の出店事業をします。以前に出店助成をやりましたが、今回は商店街の皆さんとより連携した形で表現させていただきました。買い物や通院に困っている高齢者のかたがいるという話もあり、コミュニティー交通事業については従前からお話をさせていただいています。また、地域での交流活動などしたいが活動資金が難しいというお話も伺っておりましたので、まちづくり支援補助金を、今の時代に合った使いやすいメニューにしました。私も縁ということを掲げておりますが、その縁のひとつには、地域の高齢者が交流しやすい縁づくりもありますので、そういう部分についても枠を拡充させていただきました。また、出合う機会がないという若い世代の出会いの場を応援する縁活(えんかつ)応援事業を設けさせていただきました。また、今回の予算には間に合いませんでしたが、私がもう一つ掲げる、異業種を含めた企業活動が盛んになる縁についても今後準備していきたいと考えています。他にも、スポーツ団体や地域の高齢者、また、道の駅の魅力アップトークでもパークゴルフ場の拡充を求める声がありましたので、その拡充に合わせて、絵鞆・祝津地区の魅力づくりに貢献していけたらと思います。

(記者)若者の出会いの縁づくりを市が公費で取り組む意義と、今後継続してやっていく考えは。

(市長)今まで取り組んだことがなく、他の自治体の事例でも増えてきているのも背景としてありますが、室蘭市も共通して、なかなか出会うきっかけがないという切実な市民の声に応えていかなければいけないと考えています。加えて本人やご家族のかたはもちろん、働いている会社のかたからも、後押しする施策はないのかということも強く求められていたこともあり、市が直接、事業の実施主体ということではありませんが、我々と商工会議所さん等が協力し合って、民間のかたに事業に取り組んでいってほしいと思っています。初めてのことなので、施行錯誤もあるかと思いますが、若者男女の縁という一つの目的だけではなく、地域を巻き込んだ形で事業ができればと考えています。継続については、まだ実施していないので言えません。

(記者)縁活に関連して、予算の費目が商工費ですが、出会いの場を創出するのに限らず、最終的には経済雇用対策に結び付けたい考えがあってのものなのか。

(副市長)市長からも話がありましたが、働いている人が中心であり、会社の中で家族を持って安心して働けるという点もありますし、このようなことをきっかけにマチ場に出ていただければというのもあります。そういった意味で経済部でやらせていただきたいと整理をさせていただきました。

(記者)道の駅みたらの改修について、今回駐車場の拡充とパークゴルフの拡充を考えているということですが、道の駅みたらの魅力アップトークでは農産物の販売や内部での飲食店の充実などの声が多かったと思いますが、それについての考えは。

(市長)12月の補正予算で既に売店機能を含めた改修に着手しているところで、飲食については屋台村との一体化といった意見もあったことから、駐車場の拡充に伴って屋台村とみたらの一体化を創出していきたいと思っております。また、地域での地産地消、物販についてのご意見も出されましたが、たとえば現在西胆振の食材発掘事業などもやっている中で、新しい加工商品の開発なども経済のメニューなどで後押しをさせていただきたいと考えております。また、ハードばかりだけではなく、ソフトの部分についても予算の有無にかかわらずしっかりと応援して行きたいと考えております。

(記者)今回の予算編成は4年間の任期の中でどういった位置付けでとらえているか。

(市長)4年間のうち2年目の予算になるということで、就任直後の6月予算に反映できなかったものや、継続していかなくてはならないものもありますので、政策目標の足がかりとなる予算編成と考えております。政策目標をすべてを達成できたと言うにはまだ早すぎると思っております。

(記者)市債について、今年度の予算より20パーセント弱ほど増えていますが、端的に財務が悪化したと考えられるのか。

(企画財政部長)市債の増加につきまして、新年度は学校建設など大きな事業に対してのものなので市債額が大きくなっています。

(記者)それは、財政調整基金など、市の貯金的なものを入れたりしないのか。

(副市長)学校建設や市営住宅の建設などは、今税金を払うかただけが使うものではありません。建設したものすべてを今の方々に負担していただくことにならないためにも市債の制度があります。ただ、今後、将来の償還が財政運営に負担になるかという検討を加えながら、財政運営をしていかなければならず、借金がすべて悪いということにもなりませんので、そのバランスをいかにして考えていくかが必要だと思います。

(記者)それについて市長はどのように考えているか。

(市長)市債については今説明のあったとおり、学校などが良い例ですが、それがすべて悪いというものではありません。しかし不良債務について、性質的にあまり良くない借金・負債についてはできるだけスピード感をもって返済していくことが当年度の財政圧迫にならないと思っております。不良債務については今後も解消に努めて行きたいと考えています。

(記者)法人市民税のうち法人税割が増額になっていますが、震災や円高の影響で落ち込むことも予想されていたかと思いますが、増額を計上した背景は。

(企画財政部長)今年度の決算見込みでは当初より伸びている状況もありますので、それに比べると、新年度は数億の減として見ているということですが、結果的に当初と比べると増額となるということです。

(記者)今回の予算全体を見渡して、経済対策と不良債務解消に手厚く、手堅い印象があるが、一方で大胆な改革をしてくれるのではという期待感をもって、昨年当選されたかと思うが、今回の予算で将来に向けた政策に、こんな独自性を発揮したというのもあれば。

(市長)厳しい現下にあって、市民生活に丁寧に密着したところで言うと、どうしても手堅くならざるを得ないところもあります。予算以外にもJX日鉱日石エネルギーの製油所の問題や長崎屋室蘭中央店の問題、それ以外にも課題を抱えているというのもあります。そうは言ってもさきほどのご質問の中で、先を展望しながらも市民生活に丁寧に密着したと言いましたが、先を展望したというのは、今年は記念の年でもあり、私も室蘭の市長である以上、港の活用、発展の可能性をどう展望するかというのは非常に大きなテーマだと考えております。先ほど研究会の話も致しましたが、これについての話は大胆だと私は思うのですが、当然、港ですから、我々だけではどうこうという話ではありませんので、関係する団体からも知見を頂きながら、日本・アジアに貢献できる港づくり、室蘭づくりというのをやっていく、予算額は25万円と決して大きくはありませんが、いわば先を見越し、これから着手するには決して恥じないものだと思います。特に室蘭本線開業120年として、記念事業のひとつの項目として考えていきたいと思っていますが、室蘭の港というのは天然の良港というのはもちろんのこと、石炭の積み出し港として栄えた一面もありますので、この120年というのも合わせて皆さんとやっていきたいと思っております。

(記者)en(えん)とーくを通じて市民の声を聞いていると思いますが、当初出ていたまちづくり協議会について今後どうなっていくのか。

(市長)まちづくり協議会について、今年度は道の駅魅力アップトークを試行的に実施させていただきましたが、その経験を踏まえて、グループディスカッションの進行の課題なども見えてきたところもありますので、ワークショップする際のコーディネートをする人材育成のための研修などその仕組みづくりに取り組んでいきたいと考えています。また、新しいテーマとしては、これから公園の長寿命化計画を策定しますがその身近な公園の改修事業について地域の、場合によっては子どもたちの意見なども取り入れた中でやっていきたいと思っています。繰り返しになりますが、積み上げ算的にしっかりと形を作っていきたいと考えますし、他都市の事例を見ましても、形を急いで作るばかりに、その後機能しないということもありますので、そこは丁寧にやっていきたいと思います。

(記者)コミュニティー交通の事業は住民の声を聞きながらやっていくということですが、今年からと考えて良いのか。

(市長)検討会議を2月16日に開催しますが、その会議や27日から始まる議会でもスケジュールも含めて踏み込んだ話が出来ればと思っておりますので、今日の段階では回答を控えさせていただきたいと思います。

(記者)鉄道貨物については先を見た研究ということで良いと思うが、研究の中に専門家も含めて行なうのか。

(市長)先日もミャンマーに向けて室蘭から26輌を輸出する作業をされていましたが、鉄道の引き込み線が埠頭から数百メートルのところまで来ているというのは、非常に大きなポテンシャルを秘めていると思います。新幹線の擦れ違い問題もありますが、それ以外でも引き込み線を利用したアジア向けの輸出も展望をはかれると思いますし、貨物を含めた海上輸送についても色々と課題があるのは承知しておりますので、その課題をどう検証していくかという意味合いで研究会を立ち上げました。一方で国土交通省が津軽海峡の物流についての調査費が付けられています。その中に4つのポイントがあり、ひとつはJRさんが提唱する、新幹線車両に貨物列車を入れるトレイン・オン・トレイン、2つ目には私達が研究をしていきたいと思っている、貨車を船の中に取り込む海上輸送のシーアンドレール、あと青函トンネルをもう1つ掘る、青函トンネルに壁を作ろうという4点が描かれているわけですが、先日行われた小委員会では、最後の二つは非常に難しいというお話もありましたので、トレイン・オン・トレインと、私達が構想を練っているシーアンドレールという、海上輸送にとっては可能性のある以上、我々も関係機関の皆さんと協議をしながら模索していきたいと考えています。メンバー構成については、まずは市内の港湾関係者を中心に国や道の知見も勉強させていただきたいと思っております。また、津軽海峡を結ぶというところから端を発したわけですが、広くは貨物をどう海外へ展開できるかという大きな構想を持つことも大事だと私は思っています。

(記者)縁結び事業はどれだけ需要があるのか。参加は室蘭の人だけを考えているのか。

(市長)手元に資料はありませんので詳細は言えませんが、私も「en(えん)とーく」だけでなく、議員時代から市長になってからも色々な市民の皆さんとお話を伺う中で、若者が出会うきっかけを求める声が強いと認識をしておりますし、皆さんが全国各地の事例を見た中で、これは室蘭でも取り組んでみてはという感想も持っているのかもしれません。例えば札幌の人と出会って出て行ってしまえば人口が減るのではといったケースももしかしたらあるのかもしれませんが、ニーズに応え、そのような雰囲気づくりをしていくことが大事かと思います。特に職場と家の往復で1日が終わるというかたも多く聞きますので、私と同じような世代の声をぜひ生かしていけたらと思っておりますし、西胆振など広域的なところで言うと、私の政策目標である民間レベルの人の行き来にも通じる話ですので、それは大いに結構なことだと思います。

 

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