平成20年第12回答申書

答申書

答申第9号
平成20年5月30日

室蘭市長 新宮 正志 様

室蘭市情報公開・個人情報保護審査会
会長 奈良 泰哉

室蘭市個人情報保護条例に係る個人情報の取扱いに関する答申について

平成20年5月22日付け室介認第63号をもって諮問のあったことについて、下記のとおり答申します。

記

諮問事項

「認知症高齢者見守り事業（オレンジネット）」に係る次の個人情報の取扱いについて
1.個人情報の本人取得の原則に対する例外について
2.保有個人情報の目的外の提供の禁止の原則に対する例外について

答申内容

「認知症高齢者見守り事業（オレンジネット）」の実施に当たり、市から依頼を受けた地域包括支援センターが、民生委員、ケアマネージャー、地域住民等から認知症高齢者に関し必要な個人情報を取得することについては、室蘭市個人情報保護条例第6条第3項ただし書の個人情報の本人取得の原則に対する例外として取り扱うことが、事業を幅広く効果的に実施するため、やむを得ないものと認めます。
また、地域包括支援センターが、認知症高齢者の見守りの実施に必要な範囲内において、認知症高齢者の情報を、オレンジメイト、民生委員、ケアマネージャー、地域住民等に提供して、見守り事項の検討や必要な情報交換を行なうことは、同条例第9条第1項ただし書の保有個人情報の目的外の提供の禁止の原則の特例として取り扱うことが、事業の適正な実施のため、及び生命、財産を守るため、やむを得ないものと認めます。

付帯意見

付帯意見として、次のことを求める。
1.取得する情報は、内容の正確性を確保し、誤った情報により地域での偏見などが生じないようにすること。
2.情報を提供する者に対しては、個人情報を利用目的以外に利用しないこと、外部へ提供しないことを徹底するほか、個人情報の漏えいの防止、適正管理について徹底すること。