ウェブサイトのガイドラインは、室蘭市が設置・運営するウェブサイトにおいて、高齢者や障害者を含めた誰でもが必要な情報にアクセスできるようアクセシ
ビリティを確保するとともに、分かりやすさや利用しやすさなどのユーザビリティの向上を実現するために、公式ホームページの制作・運営にあたって特に配
慮すべき事項についてまとめたものです。
本ガイドは、市職員や民間業者が市のウェブページを作成する際の指針となるもので、本ガイドの適用により、ウェブページ作成作業の効率化を図り、更には
利用者の満足度を向上させることができるものと考えています。
なお、ガイドラインは、当ウェブサイトの多くに適用していますが、適用されていないウェブページも一部存在しています。
IT技術・インターネットの急速な普及が、私達の生活環境を大きく変えようとしています。こうした中にあって、IT技術・インターネットの利用を得意とする
層と、高齢者や障害者の方などのIT利用が難しい層の間で、情報利用機会に格差が生まれるという、デジタル・デバイド(情報障壁)が、大きな問題となって
います。
このような状況を踏まえ、我が国においては、平成12年11月6日の第5回IT戦略会議において、「インターネットにおけるアクセシブルなウェブコンテンツの作
成方法に関する指針」が発表され、政府が情報バリアフリー化に向けて積極的に取り組む方針であることが示されました。
平成14年5月に障害者基本法が一部改正され、第二十条において「情報の利用におけるバリアフリー化」が、国及び地方公共団体の義務であるとされました。
最近では、情報バリアフリー化に関して、JIS規格/ISO規格制定の動きもあり、ウェブサイトのバリアフリー化は、当たり前のこととなりつつあります。
室蘭市では、ITによる市民サービスの向上を推進するため、各種の施策に取り組んできたところですが、情報提供手段の多様化に対応するため、ウェブサイト
のバリアフリー化を目指し、本ガイドラインを検討してきたものです。
これは、高齢者や障害者にだけではなく、健常者を含めたあらゆる人々にとって、情報の入手を容易にするという意味で有意義なものと考えています。
室蘭市のウェブサイトガイドラインの基本的な指針は、政府のIT戦略会議において示された「インターネットにおけるアクセシブルなウェブコンテンツの作成方法に関する指針」に準拠します。
1.様々な形式に適切に変換できるコンテンツを作成するための指針
- 音声や画像で表示されるコンテンツには代替手段を提供すること
- 色の情報だけに依存しないこと
- マークアップ及びスタイルシートは適切に使用すること
- 自然言語の使用について明確にすること
- 適切に変換できるような表を作成すること
- 新しい技術を様々な形式に適切に変換できるページを保証すること
- 時間の経過に伴って変化するコンテンツに対してユーザの制御を保証すること
- ユーザインタフェースのアクセシビリティを保証すること
- 特定の装置(デバイス)に依存しない設計であること
- 臨時の対応策を利用すること
- インターネットの技術標準及び指針を使用すること
2.理解が可能でナビゲーションが可能なコンテンツを作成するための指針
- 文脈やページの構成等の情報を提供すること
- ナビゲーションの仕組みを明確に提供すること
- ドキュメントは明確かつ簡潔であること
参考リンク:平成12年11月6日IT戦略会議・IT戦略本部合同会議
(第5回)資料7-3
ウェブページ作成ガイドラインの目的は、高齢者や障害者の方を含めた全ての人が、室蘭市役所の情報に容易にアクセスできるようにするために、誰にとっても分かりやすく使いやすいWEBページの作成方法の基準を示すことです。
なお、ガイドラインの作成に際しては、「W3Cウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン1.0」、総務省の「情報バリアフリー環境の整備の在り方に関する研究会報告書」などを参考にしました。
1.聞くための内容や見るための内容には、同じ役割を果たすものを提供する。
- 画像やアニメーションGIF等には、alt属性で代替テキストを提供する。
- 動画を使用する場合、字幕かテキストによる説明を提供する。
- イメージマップはクライアントサイド・イメージマップを用い、もしサーバーサイド・イメージマップを使用する場合、テキストリンクを併用する。
2.色だけに依存した情報提供は避ける。色の違いで意味の違いを表現しない。
- 前景色と背景色には充分なコントラストを確保する。緑と赤、白と黄色などの配色はできる限り避ける。
- 意味の違いを表現するのに色彩のみを使用せずに、文字やパターンなどを併用する。
3.文字サイズを固定しない。
- フォントサイズを指定するにはスタイルシートを用い、相対値で指定する。
4.何語で書かれているかタグを記述付して示す。
- lang属性を記述し使用言語を明示する。
5.内容の理解に支障がないようにテーブルを作る。
- レイアウト目的でテーブルを使用する場合は、音声ブラウザで適切に読まれるように記述する。
- データをあらわすための表では、表のヘッダを明確に示す。
6.閲覧者の使用しているブラウザが、新しい技術を実装していなくても、うまく表示されるようにする。
- フレームの使用はできるだけ控え、使用する場合はサポートされていないブラウザでも意味が通じるようにする。
- スタイルシートが、適用されない場合でも、意味が通じるようにする。
- スクリプトやアプレット、その他のプログラムがサポートされていないブラウザでも意味が通じるようにする。
7.閲覧者が制御することが難しい強制的に動きのあるコンテンツを掲載しない。
- 画面や文字を明滅させたり、すばやくスクロールさせたりしない。
- ページ内のコンテンツを動的に変更したり、他ページへの自動的に移動させない。
8.独自のインターフェイスを持つ内容はそれ自身をアクセシブルにする。
- スクリプトやアプレットなどのプログラムによるインターフェイスを採用する場合は、それ自身をアクセシブルにするか、支援技術で利用可能なものにする。
9.装置やソフト環境に依存したコンテンツにしない。
- キーボードのみでも操作可能なページにする。
- 機種依存文字を使用しない。
10.古いバージョンのブラウザでも利用可能にする。
- リンクを並べて記述する場合は、リンクとリンクの間を区切るためにリンクしていないテキストを記述する。
- 同時に二つ以上のウィンドウを開かせない。
11.W3Cの技術とガイドラインを尊重する。
- 最大限に努力してもアクセシブルなページを作れなかった場合、W3Cのテクノロジーを利用したアクセシブルな、しかも同等の情報(役割)を持つ別のページを作成してそこへリンクする。
- W3Cのガイドラインで、非推奨となっているものは使用しない。
12.ウェブサイト内におけるウェブページの前後関係や位置を表す情報を提供する。
- 総てのページに適切なタイトルを記述する。
- フレームを使用する場合は、各フレームにタイトルをつける。
- フレームを使用する場合は、フレームから脱出できる手段を提供する。
- 情報の量が多い場合は、より扱いやすくなるように自然で適切な単位でグループ分けをする。
13.わかりやすいナビゲーションを提供する。
- 各リンク部分は、その行き先が明確にわかるようにする。
- ナビゲーションの仕組は、ウェブサイト内で一貫したものを提供する。
- サイトの全体的な構成に関する情報(たとえば、サイトマップや目次など)を提供する。
14.閲覧者が、内容を理解しやすいページにする。
- 文章は明瞭で簡潔にする。
- 全体を通して一貫したスタイルの表現方法をとるようにする。
- 外来語、横文字、カタカナ文字、専門用語、略語を多用しない。
- 画像や音声がページの理解を助けると思われる部分には、それらを配置し、適切な説明文で補足する。
参考リンク
W3Cウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン1.0(英語原文)
W3Cウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン1.0(石川准氏日本語訳)
総務省:「情報バリアフリー」環境の整備の在り方に関する研究会報告書
総務省:アクセシビリティ実証実験ホームページ
経済産業省:高齢者・障害者に配慮した国際指針「ガイド71」のJIS規格の制定について